未来やトレンドを読んでビジネスに活かす…「デルファイ法」
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ビジネスの世界において、先の時代・未来を知る…
つまりトレンドを知ることは非常に重要です。

この先どんな商品やサービスが消費者に求められるのか?…
それが分かれば、今からそのニーズに対して準備をしておくことができるのです。

その際の便利な考え方として「デルファイ法」というものがあります。


「デルファイ法」とは?


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「デルファイ法」は、アメリカの研究機関であるランドコーポレーションが開発した手法です。
ちなみに名前は古代ギリシャの神託地として栄えた”デルフォイ”にちなんでいます。

未来を予測するための方法で、あるテーマについて「将来的にどうなるか?」を知りたいときに用います。
テクノロジーの発達予測や景気の動向など、不確定な要素を含んだ事柄に対して答えを出したい場合に使われることが多い手法です。

まず、テーマについて多くの専門家に意見を出してもらいます。
それを集計してまとめたものを再度、先ほどの専門家たちにフィードバックします。

そのフィードバックを受けて、再度意見を出してもらいます。
集計、フィードバック…というように、作業を何度か繰り返したあと、意見を集約して、確度の高い見通しを得るのです。

例えば、入社試験において人物評価と学力評価の二つの側面から採点をすることになった場合…
「どちらに重きをおいて点数をつけたら良いか?」と、人事部で意見がまとまらないことがあったとします。

この場合、まずは社内から10人の有識者といわれる人たちに集まってもらい、意見を聞きます。
各メンバーに、人物評価と学力評価の点数配分についてアンケートをとると、「七対三」とか「六対四」、「八対二」といった答えが返ってくるでしょう。

そして、この点数配分の数字を七、六、八というふうに黒板に書いていき、「デルファイ法」の手順にしたがって集計していきます。
そうやって5回めのアンケート結果が五、五、六、六、六、七、七、七、八、八となった場合、その中央値は6.5となります。

結果として、人物と学力の採点比率は、6.5対3.5で行なうという結果が得られることになります。
「デルファイ法」はこのように、中央値を基準に考えていくものなのです。

いろいろな分野の予測に使える方法で、しかもそこから導き出された結果は、客観的で真理をついていることが多いと言われています。
半導体が開発され、やっと実用化が始まったころの話だが、電気技術者や研究者を対象に、「半導体は今後、どのような製品や機材に使われるようになると思うか?」という調査が行われたことがあります。

専門家を対象にした調査だけに、それぞれの立場から見た半導体の未来像が数多く浮かび上がってきます。
調査の担当者はその結果を軸に、半導体に使われる可能性のある製品の絞り込みを行ない、もっとも適した製品を選び出すことができたのです。

「デルファイ法」を駆使して得られたこの結果は、その後の半導体開発計画の有力な参考資料になったといいます。
「デルファイ法」は、さらに時代のトレンドを読むためだけでなく、様々なビジネスシーンで活用できます。

自社の営業戦略や事業戦略、新製品開発におけるヒット予測、将来有望な技術や産業分野、会社の生存,存続率、人事戦略、海外展開の動向、資源の未来など、身近なテーマから遠大なテーマまであらゆる面で、面白い結果が見えてくるものなのです。

■「デルファイ法」の手順
1:複数の専門家から回答をもらう
2:もらった回答結果を公開し、再び専門家に回答してもらう
3:2の作業を繰り返し、回答が固定されてきたら終了する
4:回答結果を統計処理し、確率分布とともに調査の結果を示す

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