できるビジネスマンが結論を最後にはしないのはなぜ?

エッジの効いたビジネスマンであれば、仕事でしっかりと説明ができなければいけません
仕事ができない人は、頭の中に「式次第」を描くことが苦手なのか、あるいは話を始める前にきちんとゴールが見えていないのです。
ですので全体像がわかれば、「これは3つのポイントで話せるな」といったことがわかれば…

そうなれば「ご報告したいことが3つあります。1つ目は…」といったように、まず話の最初に結論を述べつつ、これから話す内容に「道しるべ」をつけることもできます。
こうすることで、聞き手は格段に理解しやすくなります。

ところで、「ご報告したいことが3つあります」といったように、これから話す内容に数字を振って示すことを「ナンバリング」といいます。
数字だけでなく、「最初に、次に、最後に」のようにポイントで示したり、「かつて、今、これから」のように時間軸で示したり、「日本では、アメリカでは、中国では」のように場所で示したりする方法もあります。




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ただし、いずれにしても、ポイントは3つくらいまでに絞ることをおすすめします。
人が頭に中で整理できる数には限界があります。
3つくらいであれば、相手は頭の中で整理しやすいでしょう。

慣れてくると、講義や講演などで質疑応答があるときに、「3分で説明しましょう」と先に宣言してみましょう。
狙いは2点あります。
1点目は、全体の時間的制約がありますから、1つの質疑応答に長時間は取れません。
1人3分でこなしたい、というメッセージです。

2点目は、3つの理由を3分で話しますよ、1つずつ1分間でポイントを押さえて説明しますから頭の中にきちんと入れてくださいね、というお願いの意味になります。
「5分で話します」というときは、最後にもう一度、話したことを整理して繰り返す時です。

たくさん質問が出そうで時間が取られるときには3分のセットにしていますが、じっくりと説明したいときは5分のセットにしています。
種明かしをすれば、頭の中に3行分の空欄(=箇条書きスペース)がいつも置いてあって、このスペースにポンポンと1つずつキーワードやキーフレーズを当てはめるだけですから実は簡単なことなのです。

話をダラダラと始めてしまう人は、おそらく頭の中にこの空欄スペースを準備していないのでしょう。
全体像とゴールを見ずに見切り発車してしまうのですから、乗客(聞き手)はどこに連れて行かれるのかわからないミステリートレインに乗せられた気持ちになるのも無理はありません。

こういった話し方から脱出するベストの方法は、いきなり結論から話し始めることです。
「結論は〇〇です。どうしてこの結論に至ったか、その背景(理由)を3つご説明したいと思います。まず1つ目は…」と続ければいいのです。

➀結論→➁3つの理由→➂結論の再確認

結論を先にいうことで、説得力というよりも、わかりやすさは段違いにアップすると思います。
結論をあと回しにするのは裁判官が死刑判決を申し述べるときくらいです。

ことにビジネスでは、まず結論ありき…
と考えてください。

上司へ何か報告をするとき、趣旨や背景から話そうとしたら、「結論から言え」と叱られた…
という若いビジネスパーソンは多いでしょう。

多忙な人ほど結論から知りたいのです。
となれば、最初に結論を述べ、途中経過を説明し、最後にもう一度結論に戻ってくる…
というパターンが考えられそうです。

結論を最初こ述べてしまうメリットはたくさんありますが、3つに絞れば下記の通りです。
➀聞き手にも、背景から結論にいたる筋書きを、聞きながら頭に描いてもらえる。
➁結論が先に述べてあるから理由づけもよりわかりやすくなる。
➂話が長くなればなるほど、先に結論を述べたほうが理解しやすい。

英語でも「Conclusion comes first.」という表現がある通り、まずは結論ありきなのです。
1分程度の短い話ならいざ知らず、ちょっと入り組んだ話をするのに結論をあと回しにしていたら、「何を言いたいのかさっぱりわからない」といわれてしまうかもしれません。

そんなリスクを避けるためにも、まずは結論ありきなのです。
ですので頭のいい説明は、必ず「結論」から始まるというわけなのです。

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