新聞のコピーを配布するのは著作権侵害になるのか?

普段、問題なくやってしまいそうな記事等のコピーを配布する行為…
むしろ、みんなのために良かれと思ってやっていたりします。

ただ、この新聞のコピー配布…
確かにこれも著作物になるでしょう。

ひょっとして著作権侵害にあたるのでは…
まさか法に触れる可能性があるのでは…

ここでは、新聞のコピーを配布するのは著作権侵害になるのか?ということについて考察してみたいと思います。




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新聞のコピーを配布するのは著作権侵害になるのか?


ライバル企業が大型プロジェクトを立ち上げる。
その記事を各部署に読んでもらいたいからコピーして配布した。
一見問題ない行為のように思えますが、著作権の観点からは非常に問題があります。

基本的に著作権は執筆元のもの…
雑誌や新聞記事の著作権はその出版元や新聞社に属します。
またそこに連載されている記事の場合、執筆者に著作権がある場合があります。

基本的に私的利用を除き、コピーやメールでの送付、ネットへの転載をする場合は著作権法で禁止されていると考えるべきです。

ある雑誌に社会保険庁の告発記事が掲載され、その記事を社会保険庁が庁内のLANシステムに公開し、職員が閲覧できるようになっていた問題では、裁判所が約42万円の賠償を認めています。

著作権法には、行政目的に内部資料と認められる場合は著作物のコピーを認める規定がありますが、社内LANを使い誰でも閲覧できる状態に雑誌記事を掲することは、この規定にもとると厳しく解釈しています。

新聞や雑誌は付箋を貼って回し読みで済ませたりすることで対応し、もしも営業ツールとして使用したい場合は、当該執筆元に記事利用に関して問い合わせをすることでこのようなトラブルを防ぐことができます。

また日本複写権センターという社団法人があります。
利用者が簡単な手続きで新聞記事や雑誌記事のコピーなどを利用できるようにするための団体ですので、問い合わせてみてください。
もしも自社関連の記事で、取材を受けている場合は、取材時に確認しておけば、このようなトラブルも避けることができるでしょう。

ただ面白い新聞記事を見つけたので、営業ツールとして使用したい!…
というのであれば。

➀付箋を貼って回し読みで済ませる事で対応する。
➁当該執筆元に記事利用に関して問い合わせをする。
➂日本複写権センターに問い合わせて手続きを行う。

などの対策をとっておくと良いでしょう。
著作権法に触れる可能性が高いので、コピーとはいえ慎重に申請しましょう。

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