高齢社の創業者・上田研二の高齢化社会におけるビジネス展開
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退職・退官などの定年後、家に閉じこもり、家族から邪魔者扱いされている高齢者を「産業廃棄物」…
自らが代表取締役会長を務める会社は「産業廃棄物再生支援機構」とジョークを飛ばす人がいます。

それこそ60歳以上の高齢者のみを派遣する人材派遣会社「高齢社」の創業者で、会長の上田研二氏です。

上田氏は高校卒業後、東京ガスにガスメーター検針員として就職…
「検針員時代は所帯持ちでありながらダメ社員で、遅刻、当日欠勤の常習犯だった」そうですが、一人の上司との出会いが上田氏に生まれ変わるきっかけを与えてくれました。

それからはガス関連業務を幅広く担当したあと、1991年に赤字続きであった子会社に専務取締役として出向して黒字化…
さらにその後も、経営不振に陥っていた関連会社2社をも立て直すほどの活躍を見せます。

そしてちょうどこのころ、自身を含めた定年後の人生に生きがいや働きがい、仲間との交流の場を提供したいという思いを持ち始めます。
少子高齢化時代が予測される中、長い職歴で豊富な経験を積んだ高齢者が必ず必要とされるはず…
ならば、定年を迎えた高齢者のワークライフバランスをワークシェアリングしながら年金併用型で働いてもらうことで実現したいと高齢社の構想を温め始めました。

そして2000年、62歳で高齢社を設立…
定年後の高齢者に再び働く場を提供して生きがいを与えるとともに、高齢者を受け入れてくれる企業は低コストで熟練の技能や経験を得られるようになりました。

さらに、邪魔者扱いしていた家族のストレスも軽減…
そして高齢社は収益が得られるとともに、労働力不足が懸念される少子高齢化時代へ社会貢献できるという「四方よし」のビジネスモデルを築き上げたのです。

高齢社は順調に業務を拡張させ、2017年度の登録社員数は868人…
2016年度売上高は5億4,700万円になりました。
2012年には新たに「家事代行サービス」をスタートさせ、2013年7月には家事代行サービス会社「株式会社かじワン」分離・独立しています。

「75歳までの就労を当たり前にしたい」と語る上田氏自身はパーキンソン病のために手足が思うように動かず、言葉もスムーズに出ない状態…
しかし、世の中を少しでも良く変えていくため、「死ぬまで現役」を掲げ、今日も奔走中です。

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