「サーモン」のオレンジ色は本来の色ではない?!

日本の伝統料理である寿司…
その寿司ネタとしても人気のあるサーモンを知らない人はいないでしょう。
鮮やかなオレンジ色の表面は脂でつややかに光り、食欲をそそる魚です。

サーモン、アトランティックサーモンなどと呼ばれるこの魚はタイセイヨウサケのことなのです。
ノルウェー、チリ、タスマニアなどから、食用として日本に輸入されています。
生産量のほとんどが養殖なのです。

そもそも、サーモンは白身魚に分類されます。
身のオレンジや赤は、エサとして食べるアミ類の動物性プランクトンに含まれるアスタキサンチンという色素が定着したものだったのです。

タイやカニ、エビも同じようなプランクトンを食べ、皮や甲羅が赤くなりますが、サーモンは筋肉にアスタキサンチンをとり込むことで、川への遡上、産卵を可能にする強靭な体を手に入れるのです。

イクラのオレンジ色もアスタキサンチンで、紫外線の影響から卵を守る役割があります。
産卵を終えたメスは死ぬのですが、その身は白くなります。
養殖のサーモンも本来は白身ですが、与えるエサにアスタキサンチンの成分を混ぜ、オレンジ色に変色させています。

アスタキサンチンは抗酸化作用を持つという説があります。
体の活性酸素を除去してメラニンの生成を抑制するためのアンチエイジング…
美白効果があると期待されています。

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