最遊記の玄奘三蔵よりも先にインドと中国を往復した僧がいた?!
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書籍やテレビなどで「西遊記」の三蔵法師がモデルになったこともあり、中国・唐時代の僧・玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が「初めてインドと中国を往復した仏僧」…
というイメージを持たれている人も多いかと思います。

しかし、実は玄奘より300年近く前に、インドと中国を往復した僧がいたのです。
それこそ、東晋時代の法顕(ほっけん)です。

仏教は1世紀ごろインドから中国に伝わり、魏晋南北朝時代(220~589年)には、本格的に根を下ろしました。
仏図澄(ブドチンガ)、鳩摩羅汁(クマラジーヴァ)など異域の僧が来朝して布教や仏典漢訳を進める中、中国人僧・法顕は、最先端の仏教を求めてインドへと向かったのです。

艱難辛苦を極めた旅の様子を法顕は、帰国後に著した「仏国記(法顕伝とも)」で、「砂漠の中に熱風あり。会えばたちまち皆死してひとつとして全きものなし。上に飛鳥無く、下に走獣無し。ただ死人の枯骨を以て道しるべとなすのみ」と記しています。
相当な苦労を重ねた旅だったのでしょう。

この時インド亜大陸北部は、グプタ朝の最盛期を迎えていました。
法顕は首都のパータリプトラに3年滞在して研究を深め、2年のセイロン島滞在、スマトラ島を経て海路で帰国の途に就き、412年に中国に帰着しています。

そうして法顕が持ち帰った仏典の中で有名なのは「大般涅槃経」で、中国十三宗の一つである中国仏教に存在した宗派・涅槃宗(ねはんしゅう)成立のもととなったのです。




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