無人機の格納ポッドは有事の際に日本の助けとなるのか?
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昨今、北朝鮮問題が世間を騒がせています。
いえ、今やアジア圏でなく、世界的な問題と言っても過言ではないでしょう。
万が一、日本が周辺の隣国と衝突した際に、同盟国であるアメリカはすぐに応援に駆けつけてくれるのでしょうか?

そもそも本国から遠く離れた敵国と諍(いさか)いが起こったとき…
またその近くに友好的に使える基地や港がなかった場合、敵国に戦闘機や戦闘艦を向かわせようとしても何週間もの時間が必要になってしまいます。

そこで、アメリカの国防高等研究計画局は、海底にロボットポッドを設置して、遠隔操作によって攻撃力のある無人航空機や無人船をポッドから放ち、敵機の近くや背後から応戦できるシステムの開発を進めているのです。

このシステムは、「Upward Falling Payloads(UFP)」と呼ばれ、電子攻撃や低出力のレーザー攻撃システム、監視センサーを備え、さらには無人航空機や無人船を格納して、深海の中で有事が起こるまで何年でも命令を待つといいます。

まるで「宇宙戦争」に登場する兵器のようですが、2013年には第1フェーズの実験がすでに行われており、水中ロボット陣地や、発射するカプセル、および海底で休止しているモジュールとの通信方法に関する概念設計の研究がなされたといわれています。

また、2015~2016年には第2フェーズであるプロトタイプシステムの開発と海域における実演テストが予定されており、2017年には最終フ
ェーズとなる深海での実践テストを行う計画が進められているのです。

有事に際して、すぐに戦地に無人機を送り込めるのは確かに大きな利点となります…
しかし有事が起こらなければ無駄になってしまう可能性も高くなります…
なぜ、そんなものにお金やマンパワーを注ぐのか?…

その疑問に対して専門家は「ロボットポッドも無人機も、それほどコストがかかるものではなく、未使用のまま期限が切れるのを前提に作られているとのこと…
そもそも、このUFPには大量の無人機を格納することはできないので、戦場での主戦機となることはないと考えられています。

どちらかといえば、有事となればいつでも背後から攻撃する準備ができていることを敵国に示し、抑止力としての役割を果たすことを期待されているのです。
その証拠として、最終フェーズの深海テストはアメリカの海岸近くではなく、西太平洋で行われる可能性が高いと予想されています。
これは太平洋には侵略を狙う中国の脅威があるからです。

ただ、専門家によればUFPの問題点もまだまだ多いといいます…
一つは深海の極圧下で長期にわたって潜伏できるのか?という点です。
数年で電源が途切れてしまうようならコストがかさみ、抑止力としての効果も薄れてしまいます。

また、西太平洋であれば友好国である日本や韓国の領海内にUFPを設置できますが、それ以外の近くに友好国がない場所ではどうするか?という問題もあります。
敵国の周辺に無断で設置したとなれば、それが新たな紛争の火種にもなりかねません。

他にも、期限が切れたロボットポッドや無人機の廃棄・回収についても具体的な案は示されておらず、すぐに配備ということにはならないなど、いくつもの課題があるのです。

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