目次
ゲームのようにいくつもの情報を組み合わせて新たなアイデアを導く…
ビジネスでも大いに使える「KJ法」はご存知でしょうか?
エッジの効いたビジネスマンならば、この「KJ法」をしっかりとマスターして、日頃のビジネスにも活かしましょう。
KJ法とは?
東京工業大学名誉教授の川喜田次郎氏が考案したのが「KJ法」です。
「KJ法」は膨大な情報のなかに隠されている本質的な問題を発見するための技法とも言われています。
創造とは「様々な情報を効果的に処理し、新しい情報の組み合わせをつくること」ですが、「KJ法」は「情報の組み合わせ」の段階で大きな力を発揮する技法なのです。
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KJ法の活用方法
今では広く「KJ法」を活用して問題解決やアイディア出しに結びつけているビジネスパーソンは多いのです。
ではどうやってKJ法を行なうのか?…
まず用意しなければならないものは、下記の4つです。
➀カードとして使えるもの(白名刺または同様の大きさのメモ用紙を100枚から300枚)
➁鉛筆か細字用フェルトペン(赤、黒の11種類)
➂図解用のための半紙大の白い紙(模造紙でもよいが大きさに注意)
➃カードを広げるための適当なスペース(大きなテーブルまたは畳)
次に討議するための主題をはっきりさせます。
具体的に決まっていれば必要ありませんが、主題がなんとなくあやふやなケースも多々あります。
そうした場合には、ブレインストーミングを行うと良いでしょう。
様々な意見が出ることによってあやふやだった主題がはっきりします。
テーマがはっきりしたところでいよいよKJ法のスタートです。
まず、メンバーから出た意見をカードに書き込んでいきましょう。
その際に一枚のカードに書く意見は1つだけです。
メンバーの発言の中で5つの違う内容の発言があったら、5枚のカードにそれぞれの内容を書くのです。
書き方は一節で意味がわかるように、可能な限り「一行見出し」に要約することが肝心なのです。
カードが百枚から二百枚たまったら、テーブルか畳の上にランダムに並べます。
一枚一枚のカードに書かれた内容をじっくり読んでいくと、カード同士の関係性が見えてくるはずです。
それをもとにカードを5枚から6枚ぐらいまとめてグループ化しましょう。
どのグループにも属さない一匹狼的なカードは、無理にグループ化をしなくても大丈夫です。
またカードを読む心得としてはフィーリングで読むこと…
ビールでも飲みながら眺める感じの方が良いかもしれません。
1グループ5枚だと20グループから40グループができるはずです。
次にグループについての表札をつくり、表札を一番上にして輪ゴムでとめます。
それぞれのカードを包み込むような表現を考えるうちに、新しい発見をすることがよくあるので、ここがKJ法の中でも重要なポイントになるのです。
さらに小グループを10ぐらいの大グループができるまでまとめていき、大グループにも表札をつけます。
大切なのは、カードの内容にピタリとはまる表現が出るまで我慢します。
グループ分けが済んだら、それぞれの関係性などを図解化していきましょう。
この図解をもとにカードを読んでいくと、「こういう結論があるな…」、「これも考えられる…」といったアイデアがわいてくるはずです。
その新しいアイディアは別の紙に書いてとっておきましょう。
何百もの情報の中から生み出されたアイデアだけに説得力があるはずです。
また、図解をもとにすれば文章化も簡単にできるはずでなのです。
■KJ法の展開方法
1:テーマを決める
2:情報を取材化し、データ化する
3:データをカード化する
4:志の最も近いカード同士を集める
5:表札づくり
6:次々と上位のグループへまとめる
7:大きな紙上に作図する
8:文章化または口頭発表
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