あまり満足のいくお給料がもらえなくとも、ただ「好きだから」という理由でいつまでも仕事を続けている人、いますよね?
給料が安かったり、独立してもまるでお金にならなかったりするとき、このような人は決まって同じことを言います。
「この仕事が好きだから、お金はどうでもいい」
一見するとなんだかかっこいいように感じます。
趣味の延長線上でやっている人は全く問題ありません。
しかし、もしその仕事で本気でプロを目指している人であれば、これは禁句です。
いかにもかっこいいように言っていると見せかけて、言い訳でしかありません。
では、何がそんなにいけないのか?…
そしてこのように「好き」だけを理由に続けている人に待ち受けている現実はどんなものなのか?
考えてみたいと思います。
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ただ「好きだから」を仕事をする言い訳にしてると危険な件
収入がなくとも、「好き」という耳触りの良い言葉で仕事を続けている人…
例えば美容師などは、見習い時代の給料が非常に安いのが普通です。
たくさんの若者が、手取り13万円を切るような報酬で、朝早くから夜遅くまで一日中立ちっぱなしの辛い労働に耐えています。
若いうちの一時期は「修業しているのだから」と我慢することもできるでしょうが、それが10年後も、もっと言えば一生続いたとして、「好きだからいい」という気持ちに頼って続けていけるでしょうか?
考えなくても答えはわかります。
だからこそ、代替性のない自分だけの技術を身につけ、指名され、報酬を得られる美容師以外は、途中で淘汰されていくのです。
美容師に限らず、厳しい芸能の世界や芸術の世界などもそうです。
独立したいのなら、「安い報酬しか得られないという現実」を「その仕事が好きだから」という言い訳で、うやむやにしてはいけません。
そんな欺瞞(ぎまん)を続けていくとますます事態は悪化し、好きという純粋な気持ちまでゆがんでしまいます。
押しつぶされた「好き」という気持ちはいずれ、「俺の良さをわからない世間が悪いのだ」という逆切れや、「芸術は金にならなくて当然だ」と開き直る態度として現われるのです。
世間が悪かろうと良かろうと、残念ながら、わかってもらえないなら仕事ではありません。
芸術は金にならないと言い訳する暇があるのなら、安くても高くても、作品をお金にしてはいけないのです。
趣味としての芸術ならば別のカテゴリーですが、仕事とは相手に求められるということです。
相手からオーダーやオファーをなされるということは、総じて有料なのが資本主義です。
あなたの仕事の評価が「安い」のであれば、あなたは「求められていない」のが現実です。
その原因を分析すれば、才能がない、選んだ業種が悪かった、事業内容が良くないなど、目を背けたくなるほど辛いことばかりが出てくるでしょう。
しかし、この厳しさを乗り越えないと、独立などできなくて当たり前なのです。
無責任に「好きだから」と何かを続けたり、それでプロを目指そうとしているのなら、仕事でなく趣味として楽しむしかないと割り切ったほうが、結局は幸せかもしれません。
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