子供の頃からよく聞いていた「怪我して傷を作った時、傷口には唾をつけておけば治る」という話…
本当に唾液で効果があるのでしょうか?
これがもし間違いであるなら…
大人になった今、子供が怪我をした時に、ちゃんとした治療をしてあげたいですよね。
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傷口には唾液が効果があるって本当なの?
子どものころは、夏休みともなればそこら中を駆けまわり、たまにすっ転んでは擦り傷をこしらえていたものです。
傷口から血が出たりしても、「つばつけとけば大丈夫!」と意にも介さず夢中になって遊んだ経験、誰しも記憶にあるのではないでしょうか。
けれど、つばをつけておけば大丈夫…
と言われた根拠はいったい何なのでしょう?
また唾液には消毒効果があると聞いたこともありますが、実際のところどうなのでしょうか。
唾液に含まれている、リゾチーム、過酸化酵素、IgAといった成分に、バクテリアの増殖を防ぐ働きがあるのは事実です。
ただし、それ以上に人の口腔内には、雑菌が非常に多いのです。
傷口につばをつけて安心というわけにはとてもいきません。
都市伝説というより古くからある民間療法だが、これは医学的には決して推奨されないようです。
そもそも虫歯や歯周病といった口腔内の病気は、すべてこうした雑菌によって引き起こされるものです。
なにしろ野生動物の中には、口腔内のばい菌を牙から送り込んで獲物に致命傷を負わせる生物だって存在するほどなのです。
バクテリアの増殖を防ぐ唾液の機能は、あくまで生体防御のためのものと考えるべきでしょう。
これによって、私たちの口の中はばい菌で一杯にならずに済んでいます。
しかし、リゾチームやIgAといった成分を直接塗ったところで、傷の治癒にはつながりません。
大人になってからも、酔っ払って転んだり手足をぶつけたりすることは、意外と日常茶飯事です。
そこで少年時代を思い出して、傷口につばをつけるのではなく、やはり転んだり擦ったりしてできた傷は、まず水道水などで洗い流すことをオススメします!
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