「AI」というとロボットを想像する人も多いかもしれません。
AI(人工知能)とは、英語ではAI(artificial intelligence)と呼ばれており、記憶や学習、推論、判断など知的な情報処理システムに必要不可欠となる人間の知能をコンピューター上で人工的に構築し、これまで人間が脳内で行ってきた作業を再現する仕組みや研究のことを言います。
そしてロボットとの大きな違いは、自律的成長があるかないか、なのです。
ロボットは、与えられた作業を確実にこなすことはできますが、自ら考え、判断をすることはできません。
一方、AI(人工知能)は「人間と同等の思考ができるコンピュータ」だと言えます。
では、AI(人工知能)は本当に人間のレベルで物事を考えることができるのか?
そして、一体どこまで考えることができるのでしょうか?
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AI(人工知能)とは?!ロボットとはどう違うのか?!
ロボットというと、アトムやドラえもんを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
まさにアトムやドラえもんは、ロボットという視点だけでなく、AI(人工知能)の視点で考えることもできます。
人工知能を研究・開発するには、まず人間の知能の研究が必要となります。
しかし、脳については、まだまだ未知のことが多いのです。
それならば脳の研究が先ではないかと思ってしまいますが、実は、人工知能を研究しているうちに、脳についてもわかってくるという側面があります。
しかし、研究すればするほど、アトムやドラえもんのようなAIが困難であるということが、逆にわかってしまうらしいのです。
コンピュータは、一定の条件のもとでの予測は得意ですね。
天気予報などの分野がそれです。
地震予知でも、数秒後の地震であれば、察知できます。
ところが、人間と会話ができるAIとなると、難しいのです。
たとえば、ドラえもんの「会話能力」だけでも、すごいものです。
まず、音声センサーが内蔵されているはずで、これでのび太が話していることをキャッチしているはずです。
さらに、その音声を、日本語として解析し、理解しなければなりません。
もっとも、のび太が学校から泣きながら帰ってきたのを感知し、「どうしたんだ」と質問してくれることくらいなら、いまの技術でも、かなり実現可能です。
しかし、マンガやアニメのドラえもんは、のび太が「ジャイアンにマンガを取られた」といえば、「それはひどい、取り返しに行こう」とか、「さからっても無駄だから、我慢するんだね」とか、何らかの反応を示しています。
これは現実に可能なのでしょうか。
さらに、最初の反応を選んだとしても、のび太が、「ドラえもんも一緒に来てくれよ」というかもしれずその場合、どうするか。
一緒に行くのか。
「ひとりで行けよ、男の子だろう」というのか。
選択肢がどんどん増えていきます。
さらに難しいのは、ドラえもんの場合は、人間と同じように失敗もすることです。
どこでもドアがあれば、効率だけ考えるのであれば、交通手段としてのタケコプターは必要ありません。
それなのに、タケコプターで出かけ、途中でバッテリーが切れて飛べなくなったりもします。
だから、ドラえもんは不良品だということになっていますが、実は、失敗するAIを作るほうがはるかに難しいのです。
人間のように感情を持つAIについては、いまのところ、絶望視されているのです。
しかし、AIの研究により、認知心理学という分野が発展しています。
言語学、神経医学、脳科学、そして計算機工学を総合して、人間の脳の機能を情報処理という観点で捉える学問です。
はたして、失敗するロボット、ドラえもんは、いつ誕生するのでしょうか。
藤子・F・不二雄の設定では、2112年がドラえもん誕生の年となります。
それまであと、100年程でどれくらい研究は進むのでしょうか。
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