対象物を瞬間的に接着する接着剤…
それが瞬間接着剤(しゅんかんせっちゃくざい)です。
のりやボンドなどとは違う強力な接着剤のことですが…
そもそも、なぜこの瞬間接着剤はこんなに強力なのでしょうか?
また瞬間接着剤が手についたときに取る方法についてもご紹介したいと思います。
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瞬間接着剤が手についたときに取る方法
生活のなかに欠かせないもののひとつになった瞬間接着剤…
自動車や家電製品の製造現場でも使われ、最近は外科手術で血管の縫合に使われることもあるといいます。
その接着力はかなりのもの…
切手サイズの大きさの接着面で鉄と鉄とをくっつければ、大相撲の力士がぶら下がっても、はがれないというのですから(理論上の話)。
なぜ、接着剤にはこんなパワーがあるのでしょうか?…
そもそも接着剤がつくのは、分子間力という力のおかげなのです。
どんなすべすべした物質も、その表面には必ずでこぼこがあります。
そのでこぼこに接着剤が流れ込むと、接着剤の分子と、くっつけるモノの分子との間に、その分子間力という力が働くのです。
現在の家庭用の瞬間接着剤は、シアノアクリレートという化合物が主成分なのですが、これは水分にふれると、瞬間的に分子どうしが手をつなぎ、高分子化して固まる性質をもちます。
この性質を利用しているのです。
普通のノリは、空気に触れて乾燥することでくっつくので、瞬間接着剤はそれとはまったく逆の原理でくっつくわけなのです。
一見、水分などないように見えるモノでも、たいがいは、水分が含まれています…
シアノアクリレートは、どんなわずかな水分でも固めてくれるのです。
また「瞬間」と宣伝しておきながら、すぐにつかない場合があるという不満を抱いている人もいるかもしれませんね。
それは、多くの場合、接着剤の量が多すぎるからなのです。
多くつければ、もっと速くつくかと思ってたくさん塗ってみたくなる気持ちは分かります…
しかし、実際はその逆です。
接着剤の量が多いと、化学反応するのに時間がかかってしまうのです。
水分を含むものといえば、人間の身体もそうです。
よく指と指がくっつくという「事故」もあります。
その場合は、あわてずに、マニキュアの除光液か、それがなければ、ぬるま湯につけて、少しずつ揉みほぐせばいいのです。
接着剤のチューブのキャップを空けておくと、先が固まってしまうのは、空気中の水分に反応してしまうからなのです。
ですので、湿ったところには置かないほうが良いでしょう。
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