ロボット技術は医療の世界でも飛躍的な発展を遂げています。
特に不老不死まではいきませんが、長生きするための…
つまりアンチエイジングのための新しい医療技術が近年急速に発展しているのです。
例えば、小さい魚型のロボットがその代表です。
近い将来、小さい魚型のロボットが、私たちの体の中を泳ぎまわり、薬を注入したり毒素を除いてくれたりするようになるかもしれないのでうす。
実際、2015年にサンディエゴ大学が化学物質で動作し、磁力で操作するプロトタイプを公開し、世界に大きな衝撃を与えました。
これらは「マイクロフィッシュ」と呼ばれ、外見上は本物の魚に似ているのですが、人体の中に入り込んで局所的な薬物の投与をしたり、様々な作業を行えるマイクロロボットなのです。
特筆すべき点は、このマイクロフィッシュが3Dプリンターで作られたこと…
これにより、長さ120ミクロン、厚さ30ミクロンのマイクロフィッシュを一度に数百個プリントすることが可能になりました。
さらに、研究者たちは毒素を中和するナノ粒子のポリジアセチレン(PDA)をマイクロフィッシュの体全体にちりばめました。
PDAが毒素と結合すると赤い蛍光を放つので、マイクロフィッシュの放つ蛍光の強さで環境がどれだけ汚染されているかを知ることができるのです。
また、まだまだ実用段階には至っていませんが、毒素を解毒するデトックスの働きも期待されています。
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その他でも魚型のロボットの他に、シンガポールの大学の研究所では昆虫サイボーグの実用実験が行われているのです。
これは、生きたカナブンに小型のマイクロチップを取り付け、電気信号で筋肉や神経を刺激することで、飛行、旋回、停止を無線制御しようというもの…
離陸と着陸は視神経、左右への旋回はひとつの飛翔筋肉への刺激で行います。
昆虫は優れた発行体なので、自由に制御できれば、レスキュー支援や犯罪捜査などに活用できるのです。
例えば、温度センサーを付けて被災地のがれきの中を飛行させ、要救助者を捜索するなど、その用途は幅広いのです。
また、災害救助という点では、日本の千葉大学においてハチドリをヒントに、鳥型ロボットの開発・研究が行われていました。
この小型飛行ロボットは4枚の薄い翅を超小型モーターで上下させることで、ホバリングも可能…
尾翼角度の操作と合わせると旋回飛行もできます。
いずれにせよ、魚や鳥などに模した小型ロボットの研究はまだ始まったばかり…
もし有効に利用できれば、人類に大きな恩恵をもたらすでしょう。
ただし、軍事転用などで使い方を間違えると、人間に大きな不幸をもたらすかもしれませんが…
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