目次
製品開発のアイデアを探している時…
固定観念から飛躍した着想を得たい時…
アナロジーとシネクティクスはあるものと別なものの類似点に着目する発想技法なのです。
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アナロジーとシネクティクスとは?
革新的な技術やこれまでにない飛躍した発想は、まったく異なる分野のものからアイデアを得て生み出されることが少なくありません。
この時、アナロジー(類推、類比)が重要ですあるものと別のものの類似点に着目することで、これまでにないアイデアが生まれることがあります。
このアナロジーをベースにする発想技法としてシネクティクスがあります。
シネクティクスは、「異質なものを結びつけ統合する」という意味のギリシャ語からの造語で、ハーバード大学のウィリアム·J·ゴードンによって提唱されました。
シネクティクスでは次の4つの手法でアナロジーを用い発想します。
➀ダイレクト·アナロジー(直接類推法)
対象となるものを類似するものに置き換えて、その機能や仕組みを手がかりにヒントを得ます。
➁パーソナル·アナロジー(主観類推法)
対象となるものに自分がなりきることで、その動きや機構のアイデアを発想します。
➂シンボリック·アナロジー(象徴類推法)
対象となるものを抽象化して、似たものを探します。
➃ファンタジー·アナロジー(空想類推法)
まったく自由に潜在的な願望のまま、似たもののアイデアをふくらませていきます。
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シネクティクスで活用する4つのアナロジー
シネクティクスは、主に製品開発の分野などで用いられます。
ネクティクスが用いられる現場では、自然界や空想世界とのアナロジーをはじめ、自在にアナロジーを活用することで、開発のアイデアを生み出しています。
ダイレクト·アナロジー(直接類推法)
直接似たものから発想する。バイオニクスなど自然界から着想を得たものも多い。
貝→フタなしで開閉する技術
深海魚→潜水艦の技術
飛び立つ鳥の羽→飛行機のフラップ
パーソナル·アナロジー(主観類推法)
自分が対象になりきる。
自分が機械になったとして、無理なく動力を伝えるには→変速ギア
シンボリック·アナロジー(象徴類推法)
似たシチュエーションの物語や小説などから着想を得ることもある。
窮地に追い込まれた戦国武将の秘策→問題解決の糸口、教訓
ファンタジー·アナロジー(空想類推法)
似たものを思いつくままに連想する。
シネクティクス提唱者のゴードンは「閉じる→向かい合った虫の握手クモの巣の獲物を捕まえて放さない状態」と、空想を飛躍させている
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