日本ではあまり知られていませんが…
世界で唯一、手話を使って人間と会話をすることができるゴリラがアメリカにいるのです。
1971年7月4日生まれ、2017年に46歳となるゴリラ「ココ」です。
本名は「HANABI-KO」で、ココの誕生日である独立記念日名物の「花火」に由来しています。
ココは生後3カ月のころ、発達心理学者の女性、パターソンに引き取られ、手話を教わるようになりました。
これまでに2000語以上の単語をマスターしているといいます。
一時は「人間と会話するゴリラ」として、アメリカ国内はもちろん、世界中の雑誌やテレビで紹介されました。
そんなココの奇跡として今も語られる有名なエピソードがあります。
絵本で見た猫に興味を示したココは12歳の時に「子猫が欲しい」とねだったことがあります。
半年後、本物の子猫が与えられることになりました。
ココは子猫を「まん丸のボール」と名づけ、一緒に遊び、大切に扱いました。
ちなみに、ココが子猫を抱く写真は有名な科学雑誌の表紙を飾っています。
しかし、その年の12月…
檻を抜け出した子猫が車にひかれて死んでしまいます。
ココはパターソン博士からそれを聞かされ、悲しみを手話で伝えました。
そしてココは独りになってから声を出して泣いていたのです。
つまり、ゴリラにも手話を使って人間と会話することができ、また人間と同じような感情があることが確認されたのです。
ただ残念ながら、ゴリラと人間が声を出して会話をするのは、ゴリラの喉の構造上、不可能といわれています。
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