エッジの効いたビジネスマンであれば、環境問題に関してアンテナを張っておく必要があります。
特に私たちに生活に欠かせない「水(ウォーター)」は切っても切り離せない身近な問題です。
今回は知っておくべき「水質汚濁」の4つの原因とその影響…
と題して、「水質汚濁」に関してご紹介したいと思います。
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知っておくべき「水質汚濁」の4つの原因とその影響
人類は、水がなくては生きていけない…
地球は「水の惑星」と呼ばれますが、ご存知の通りほとんどが海で、氷を除く淡水は、地下水が0.76%、湖沼水・河川水が0.01%と、その量は、意外にもごくわずかです。
日常生活はもとより、農・畜産業、漁業、工業、三次産業など、私たちの生活は、広範囲にわたって水の恩恵に預かりながら成り立っています。
しかし近代以降、工業化と都市化が進むと、河川や湖沼にもともと備わっている自浄能力を超えて汚濁物質が流入河川を中心に水質汚濁が大きな社会問題となりました。
都市に人口が集中し、生活排水が増えたこと、工場や事業場における産業活動がもたらす廃棄物や排出水による汚染、汚濁が一気に進んだのです。
こうした水質汚濁は、大気汚染、土壌汚染、騒音などとともに、典型七公害に指定されています。
小学校のときに授業で習った足尾鉱毒事件も、水質汚濁による公害のひとつに挙げられます。
また高度成長期に起こった水俣病、イタイイタイ病など、深刻な健康被害をもたらした公害病の原因となったケースも少なくありません。
水質汚濁の原因や影響は、おおまかに次の4つに分けられます。
⓵有害物質によるもの
⓶水の状態の悪化によるもの(有機物が過剰に排出されると、水中の生物が生きられなくなり、その状態が進行すると、硫化水素などの毒性物質が生成する。)
⓷富栄養化による生態系の混乱(湖沼に窒素・リンなどの栄養塩類が過剰に流入すると、藻類やプランクトンが爆発的に繁殖し、富栄養化する。その結果、生物多様性が失われ、生態系が不安定となり、水質が悪化する。)
⓸濁水(だくすい)による水生生物への影響(建設工事や農業、水害などにより大量の粘土粒子が水中に分散して起こる。水草などの光合成を妨げたり、魚類のエラが詰まって死に至るなどする。)
そのため日本では、1970年に水質汚濁法(水質汚濁防止法)が施行され、事業者の公共用水域への規制と地下水の水質基準が定められました。
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