物事の本質を突く質問は、時に相手を不愉快にさせたり、怒らせてしまうことがあります。
嫌がられずに聞き出すには、まずほめる、答えやすい質問から入る、違う話題を挟むなどの外堀を埋めながら本質に向かう手法がベターです。
たとえば自社の役員に「失敗の原因は経営判断ミスにあるのでは?」と指摘したら、たとえ真因だとしても伝わらず、受け入れてもらえないでしょう。
では、どうやって相手を不快にさせず、本質を引き出すことができるのでしょうか?…
相手に「痛いところを突かれたけど、こいつに話せば何か得られるかもしれない」思わせることが大事で、それにはまず、アプローチ質問の手法を使って、ほめる…
ほめて、ほめて、相手の心がほぐれたところで、ズバッと本質を突くことを聞き出し、「いっしょにこの課題を解決する方法を考えましょう!」とフォローするのです。
この「ほめて、ほめて、ズバリ本質」のリズム感が大事です。
また、質問の基本である「答えやすい質問から」も活用するといいでしょう。
本質に触れたときに、相手の表情を見ながら、表情がくもったり黙ってしまったりというときには、そこを深掘りすることはせず…
柔軟な質問で別の話題に切り換え、様子をうかがいながらもう一度本質に戻るという手法で、訊きたいことを引き出す方向にもっていくといいでしょう。
いわば、木の中にある仏を仏の導くままに、仏像を彫り出す作業をするというイメージなのです。
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