「朝は新商品の企画会議で、午後から部内のミーティング、夜は外で取引先と打ち合わせ。これじゃ会議の合間に仕事をしているようなもんだ」…
これは極端なケースとしても、ビジネスマンに会議はつきものですよね。
会議で自分の意見を通すためには、企画や意見の中身も重要ですが、どのタイミングで発言するか?…
ということも無視できないポイントなのです。
アメリカの心理学者アンダーソンは、ある事件を素材に模擬裁判の実験を行ないました。
目的は、証言者の順番によって陪審員の判断が変わるか調べるといったものです。
実験の結果、「最後に証言した意見がより多く支持される」という傾向が見られました。
この傾向を、心理学では「クライマックス効果」と呼びます。
その場の状況が最高潮(クライマックス)に達したときの発言や行動は、そうでないときよりも、強いインパクトを与えるという現象です。
クライマックス効果は、出席者たちが会議のテーマに強い関心を抱いているとき、特に威力を発揮します。
ただし会議において、いつも最後の発言が有効とは限りません…
テーマに対する出席者の関心が低いときは、会議が盛りあがる前の早い段階で発言し、会議をリードする方が効果的でしょう。
これを「プレ・クライマックス効果」といいます。
なぜ早いタイミングでの発言が有利かというと、周囲は会議をさっさと終わらせてしまいたいと考えているからです…
そのため、誰かから意見が出るとすぐに賛成しがちで、先手必勝となりやすいのですね。
大事な会議で意見を通したければ出席者の様子をよく観察し、発言のタイミングに注意することも重要なのです。
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