自動販売機の「ボタン位置」に秘められた販売戦略とは?

暑い夏には冷たい飲み物…
寒い冬に暖かい飲み物…
それらをすぐに提供してくれるものと言えば「自動販売機」だと言えるでしょう。

最近の自動販売機はかなり大型のものが多く、当然、売られている飲み物も種類が豊富です。
一つの自動販売機に、お茶や水、コーヒーに炭酸飲料、おしるこや甘酒、スープまで売られていることもありますからね。

ところが、それぞれの売れ行きを見てみると、実は、どれが最も売れ行きがいいかの傾向ははっきりしているのです。
その売れ行きを決めるのは飲み物の種類やメーカーではなく、実は「ボタンの場所」だと言われているのです。

答えを先に言うと…
「コインの投入口に近い場所」にボタンがある飲み物が最も売れ行きがいいのです。

これは自動販売機で自分が飲み物を買うときのことを考えてみればわかるでしょう。
「絶対にこれが飲みたい」と目的がはっきりしている場合は別として、「何でもいいから喉を潤したい」という場合には、コインを投入した後、あまり手を動かさなくても済む場所のボタンを押すというのが買う側の心理です。

最近の自動販売機は横幅が広く、コイン投入口から一番遠い飲み物を買おうと思ったらちょっと移動しなければならないものもあります。
「そこまでしなくてもいい、手近なもので済ませよう」という気持ちの人は、ついコインを投入した指から最も近い距離にあるボタンを押してしまうというわけなのです。

ですので、自動販売機を設置する側は、最も売れて欲しいものをわざわざコイン投入口に近い場所に配置することもあるといいます。
すると、ますますその商品が売れるようになるのです。

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