職場において上司と良好な関係を保っている人もいますが、なかなか曲者の上司を持ち悩んでいる人も多いでしょう。
曲者の上司…と一言で言っても様々なタイプがあります。
常に厳しく、怒られてばかりいる…
常に小言を言われる…などはまだまだかわいいほうかもしれません。
なぜならとんでもないことをしてくる上司もなかにはいるからです。
それが今回紹介する「部下の手柄を横取りする上司」と「部下の提案を必ず否定してくる上司」です。
なぜこんなことをしてくるのか理解に苦しむ…と言いたいところですが、実はこのような上司、世の中にはよく存在するのです。
まずはなぜこのようなことをしてくるのか、上司の腹の中を探ってみましょう。
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頭ごなしに否定してくる上司の心理とは?!
営業で新規顧客からの注文を取ってきたとします。
そして信じられないことに、会議で自分の企画が通りました。
若手社員にとって、これほどうれしいことはないでしょう。
こんな日は、仕事終わりに美味しいビールでも飲んで乾杯しよう!…なんて考えてるもつかの間…
その喜びが一転、無力感に変わることがあります。
自分の手柄を上司のものとされた瞬間です。
いくら上下関係があるとはいえ、これは全くもってフェアではありません。
苦労して立ち上げた企画を横取りされた部下は腹ただしさを飛び越え、ただただ無気力感に襲われるでしょう。
人の手柄を横取りするのは泥棒と一緒です。
しかし、現実にはそのような上司はよくいるものです。
なぜ部下の手柄を横取りするのか。
それは自分で新しい顧客開拓や提案をする力がなくなっているからです。
しかし、そんな現実を認めるわけにはいきません。
そこでこのような上司は、部下に現実離れした要求を突きつけることが少なくありません。
明らかに不可能な営業ノルマを課したり、常に新しいアイデアを出すように命じたりします。
立場上の力を見せつけることで、実力のない自分を「否認」しているのです。
部下が要求に応えられないと、「使えない奴だな」とダメ社員のレッテルを貼るのもこうした理不尽な上司の特徴です。
手柄を立てても上司に奪われ、結果を出さなければなじられる。
そのうちこの部下はやりがいを失い、精神的にも追い詰められてしまいます。
あるいはこのように考えることもできます。
この上司も若い頃、同じ目に遭ったのかもしれません。
部下の手柄を奪うことが良くないことだとは知りつつも、「自分の上司も同じことをしていたから」と自分に言い聞かせ、罪悪感を払拭しているのです。
また、手柄の横取りはまだいいほうかもしれません。
何かあった時の責任も、上司に移るからです。
それに、上司のものになったとはいえ、真の発案者が自分であるということは、常に周りで自分を見てくれていた他の仲間たちがわかってくれています。
それよりも酷い仕打ちは、部下が手柄を立てないようにするため、上司自身が仕事を妨害することです。
例えば、部下の提案を必ず否定する上司です。
仮にその提案を受け入れてうまくいったとしたら、部下が優秀で自分が無能だと思われるのではないかという不安があるからです。
このような上司はプライドが高いので、部下から「できない上司」という目で見られることを激しく嫌います。
自分の優位性を保つためには、部下の意見を最初から聞き入れないのが一番だと思っており、会社の業績よりも自分の保身を優先しているのです。
このような上司は変革も嫌います。
「これをこう変えたらよくなりませんか?」と言われても、なかなかウンとは言いません。
仮にその案を受け入れたとしても、実行に移すことはしないでしょう。
うまくいかなかったら、自分の責任になってしまうからなのです。
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