どんなに大きな企業に入っていても…
いいえ、大きな企業だからこそ、サラリーマンは組織の歯車となってしまいます。
たとえ中小企業に勤めていても、役員や経営者という立場でなければ、やはり歯車となってしまうでしょう。
だからこそサラリーマンの皆さんには、たとえ今は組織の歯車であったとしても、いつでも独立する準備や意識を持っていて欲しいと思うのです。
Sponsored Links
サラリーマンはいつでも独立する準備をしておくべき!?
サラリーマンの方にはいつも独立を目指して仕事をして欲しいと思います。
つまり「サラリーマン根性」を捨ててほしいのです。
「サラリーマン根性」のある人は、すべてにおいて受け身です。
自分というものを持たず、流れに任せて、いわれるがままにやってしまう…
そのほうが仕事はラクなのですが、ビジネスパーソンとして最小限のことしか習えません。
一方、「いずれ独立しよう」、「いつか自分の会社の社長になってやろう」と意識するだけで、毎日の仕事の中から習える量は圧倒的に増えます。
その量が増えれば増えるだけ、自分の仕事のレベルは上がると考えていいと思います。
たとえば、今は単に他部門からもらう情報である為替レートにしても、もう少し有利な計上のタイミングを探るとか、社内レート設定の一律適用で見逃されているメリットはないものか、あるいは取り引きを円ベースに切り替えるとか、考えようはいろいろとあるはずです。
より多くを習えばその人は大きく成長します。
成長し、結果を出して、本当に独立するのもいいでしょう。
独立しなくても、会社に認められて昇進し、結果的にその会社でそれなりの待遇を得て満足して仕事が続けられれば、それもいいでしょう。
本人にとっても、会社にとっても素晴らしいことです。
もっとも今は、まったく予想し得なかった変化が世の中に起こって、大企業が突然存亡の危機に立たされても、少しもおかしくない時代です。
たとえば、デジタルカメラの台頭によってコンビニからカメラのフィルムが消えるなど、数十年前にどれだけの人が予想できたでしょうか。
今やフィルム業界は縮小の一途…
その状況下にあって、本業を別の業種・業態にシフトするという大変革を乗り越えつつある富士フイルムと、それができなかったコダックの命運は雲泥の差でした。
サラリーマンの皆さんも自分には関係ない…などと思わないでください。
誰の身にも起こりうることです。
もし現実にそうなったとき、あなたは他の会社、もしくは今とはまったく別の業界にも通用する普遍的な能力、結果を出せる技術、必要な人材であると周りを納得させるだけの実績を、今のうちから築けているでしょうか?
英会話はできますか?
なかなか人材のいない特殊な分野で誰にも負けないレベルのスキルを持っていますか?
AUスキルはどうでしょうか?
そして今、どんな役職についてどのような権限を持たされていますか?
仮に 大企業で勤務 という輝かしい経歴があっても、安心とはいえません。
「中小企業の社長になったつもりで考えろ」…
これはソニー創業者の一人、井深大氏の言葉です。
名前:井深 大(いぶか まさる)
生年月日:1908年4月11日~1997年12月19日
出身:栃木県上都賀郡日光町
学歴:早稲田大学
職業:ソニーの創業者の一人
受賞歴:
勲一等旭日大綬章(1986年)
文化功労者(1989年)
文化勲章(1992年)
贈勲一等旭日桐花大綬章(1997年追贈)
まさにその通りで、とくに「中小企業の社長」というくだりは、実際に大手銀行や商社から中小企業へ転職した人が必ずしも活躍できないという現実から見ても、核心を突いていると思います。
というのも何か問題が起こったときそれが会社に与える影響という点において、その大きさもスピードも大企業と中小企業では格段に違うからです。
大企業に微々たる規模の損害でも、中小企業では生きるか死ぬかの致命傷になりかねません。
ましてや1つの問題に取りかかる際には、会社の周りを取りかこむ、あらゆる状況を頭に入れながら、すべての判断を進めていかなければなりません。
こういった感覚は、「中小企業の経営者の視点」を持って仕事を経験することで初めて身につくものです。
どんな企業、どんな業界でも結果が出せる人になるために、今のうちからサラリーマンだからこそ、「どこでも通用する普遍的な能力」を磨く努力をしておきましょう。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。