エコカー(eco car)は正式には低公害車(ていこうがいしゃ)と言います。
皆さんご存知の通り、大気汚染物質(窒素酸化物や一酸化炭素、二酸化炭素など)の排出が少なく、環境への負荷が少ない自動車のことをいいますよね。
さて、このエコカー…
本当にエコなのでしょうか?
少し大きな視点から、エコカーについて考えてみました。
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車のエコカーは本当にエコなのかもう一度考えてみた件
一般的に自動車は「燃費がよいものは環境によい」と考えられています。
しかし、環境というものは、それほど簡単なものではありません。
自動車の場合、材料、製作時の工程、故障の頻度、耐久年数などを全て加味した上に、道路へのダメージなども総合的に考えなければならないからです。
元来、自動車というものは非常にエネルギー効率の悪い乗り物で、製作工程から考えるとエネルギー効率は96%くらいしかないといわれています。
トヨタ自動車のプリウスに代表されるハイブリッドカーは一般にはエコカーといわれていますが、ハイブリッドカーは一般の自動車よりもモーター、バッテリー、エンジンと複雑な構造をしているので製作時に余計に石油や部品を使うことになります。
もちろん車体の鉄板やプラスチックも石油が使われています。
更にプリウスは同じタイプの一般車両に比べて重量が1.5倍あるので道路へのダメージも倍になるのです。
道路の修繕にもエネルギーがかかることはいうまでもありません。
確かにハイブリッドカーは停まる時のエネルギーを蓄える「回生」機能や燃費のよさがありますが、それを差し引いても総合的な観点からするとエコカーと呼ぶに相応しいものではないようなのです。
電気自動車もエコカーとされていますが、電気をつくること自体が石油を使い、二酸化炭素を排出していることを考えると必ずしもエコとは呼べません。
ソーラーカーも太陽電池を製作する時に石油を使いますし、太陽光発電で走るほどのエネルギーを得ることも無理なのです。
総じてハイブリッドであろうがあるまいが、自動車自体がエネルギー効率の悪い、環境に負荷をかけるものであることに変わりはないのです。
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