パワハラの基準…「こんな事もできないの…」はパワハラか?

目次

パワハラ(パワーハラスメント)…
職場の権力(パワー)を利用した嫌がらせを意味します。

あなたの会社ではパワハラはありませんか?…
また、あなた自身が実はパワハラにあたる行為をしてはいませんか?

今回はパワハラの基準について、考えてみましょう。




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パワハラの基準


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そもそも権力(パワー)のある上司が部下を苛(いじ)めること(ハラスメント)をいいます。
パワーを適切に行使すればパワハラ問題にはなりません。

少し前まで会社の人間関係は家族的で、長時間残業の後でも先輩は後輩を誘い、居酒屋などに立ち寄りながら、仕事の愚痴、不平不満、人生相談にいたるまで、先輩は後輩の面倒をよく見るといった”飲みニケーション”が活発に行われていました。

ところが今の時代は、部下を誘っても「プライベートは別」といってついてこない、職場の中も成果主義の導入で人間関係が希薄となったことを背景に、経営者と一労働者、上司と部下、同僚同士など、些細なことでもトラブルになる事例が増えています。

また、パワー·ハラスメント(パワハラ)が原因で自殺にいたり、それが業務災害と認められたり、遺族が損害賠償を請求する訴訟を起こし、会社の責任が認められるケースも出ています。
上司になったからには、何がパワハラで何がパワハラでないのかを知って、部下に対応することが必要なのです。




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何がパワハラとなるのか?


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上司の職場内での立場は部下よりも上で権力(パワー)を持っており、それで部下をとりまとめ、与えられた組織目標を達成させようとします。
しかし、そのパワーを使って、相手の人権を侵害する言動で嫌がらせ(ハラスメント)をしたり、職場環境を悪化させる、雇用不安を与える行為をパワハラといいます

明確な定義はまだない状態ですが、上司としては、暴力を振るうなど刑法に触れる行為は論外として、部下を苛める行為はしないことです。
パワハラの例としては次のようなものが考えられます。

➀人格を傷つける言動・・・無視する、職場内で孤立させる、悪い噂を流す、「バカ」・「いるだけでムカつく」などの暴言を吐く

➁行き過ぎた教育指導・・・違法行為の強制、達成不可能なノルマ、「こんなこともできないのか」・「相変わらず何もできない」などの言葉

➂不適切な指示命令・・・仕事を与えない、必要な情報を与えない、連絡事項を伝えない、「売れるまで帰ってくるな」などの言葉

➃雇用不安・・・「辞めてしまえ」・「お前の代わりはいくらでもいる」という雇用不安を与える言動

パワハラもセクハラと同じように、相手がどう感じるのかが重要なポイントです。
また、肩書きがついて部下を持つと偉くなった錯覚を受けますが、単に職務上のことだけで、個人的に部下より偉くなった訳ではありません。

部下は会社から預かった大事な人(経営資源)です。
この人を誤った管理・指導で病気にさせ、ましてや命を奪ってはなりません。パワハラかどうか分からないときは、「この言動は、本来の業務範囲内で正当かどうか」を自分の胸に聞いてみてください。

また、コミュニケーション不足から、パワハラへの誤解も多いようです。
職場の人間関係が良好かどうか、改めて見直すことも必要でしょう。

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