男が女に見せる「気配り」と 「おせっかい」の境界線とはどこ?

あなたは女性から「気が利く」と言われてことはありますか?…
それとも、あまりそんな経験はないでしょうか?…
少し思い返してください。

今日はあなたの男女4人ずつの飲み会です。
予約した居酒屋に到着しました。

この店では、脱いだ靴を、備えつけのポリ袋に入れて席まで持っていくことになっているのだが、前を歩く女性たちは話に夢中で気づきません…
席まで来てから「あれ?靴、どうするの?」なんて言っています。

そこに、女性たちの分のポリ袋を差し出して「はい、どうぞ。これに入れるんだって」と、ひと言かける。
女性たちは「ありがとう、A君。気がきくんだね!」と大喜び。
飲み会は、いきなり和んだ雰囲気で始まりました。

じつは、グループの一番後ろを歩いていたあなたは、女性たちがポリ袋をとらなかったことに気づき、すかさずとっておいたのです。
些細なことに思えるかもしれないけれど、これはとても大切なことです。

もし、女性たちのことまで気が回らず自分の分のポリ袋だけ持って席に来てしまったとしたらどうなるでしょうか?…
女性たちが袋を持っていないことにキミが気づいていたかどうか?ということはおかまいなく、キミは「気がきかない男」のレッテルを貼られてしまうでしょう。

さらには、「気づいていたのに持ってこなかった性格の悪い男」と、心のメモ帳に書かれてしまうかもしれません。
これが「気配り」の大切さと、同時に恐くもあるところです。




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気配りで一番大切なのは、需要と供給の関係です…
簡単に言うと、女性が「△△してほしいな」と思うときに、この「△△」を供給してあげて初めて成立するのです。

逆に需要がないときには供給してはいけないということでもあります。
飲み会が始まってお通しが運ばれてきたとしましょう。

あなたはすかさず、隣の女性の目の前にある箸置きから割り箸を取り出し、パキッと割って差し出します。
しかし、誰もそんなことはして欲しくないはず…

こういうのは「おせっかい」または「よけいなお世話」と言います。
また、需要と供給には「量」の問題もあるのです。

たとえばさっきの「靴を入れるポリ袋」の場合、袋を手渡すところまでがベストの「供給量」です。
「貸してごらん、僕が入れてあげるよ」と言って靴に手を伸ばすのは、明らかに供給過剰…

普通の女性は、まだあまり親しくない人に自分の靴を触らせたりしないものです。
もちろん、手助けしようとして、女性の手や体に触れるときにも細心の注意を払う必要なのです。

では、「需要」を的確にキャッチするためにはどうしたらいいか?…
それは、相手を注意深く見ることです。
これだけです。

向かいに座る女性のグラスがカラになりかけていたら、できれば飲み物のページを開いてメニューを差し出す…
隣の女性が持ち上げたグラスの水滴がテーブルにしたたり落ちたら、そっと紙ナプキンを差し出す…
斜め前の子がオーダーしようと店員を探していたら「すいません、オーダーお願いします!」と声を出す…
そのためには、注意力を一点に集中させずに、常に全体に振り向けることが必要なのです。

あちこちに気を配るから「気配り」と言うのですから。
ところで、「気配り」にはもうひとつ、大切なことがあります。
とても重要なことです。

それは、キミ自身が気配りをしてはいけないということです。
「おいおい、たった今、注意力がどうのこうのって言ってなかったか?」そう確かに言いました。

ですが、これもまた真実なのです。
では、誰が気を配るのか?…
それは、「もうひとりのあなた」です。

そもそもあなたは、その場所(居酒屋)に何をしに来ているのか?…
きっとお酒を飲んで楽しい時間を過ごすためでしょう。
それなのに、「どこかに気配りのチャンスはないか?」と、鋭い眼光であたりを見渡し、タバコを吸おうとしている女性を見るや、電光石火のごとくライターを取り出したとしたら女性は引くでしょう。
良くて「ホストクラブじゃないんだから…」と言われるのがオチです。

あなたはとにかく飲み会に参加して心から楽しむ…
これが一番大切なのです。

人の世話ばっかりしているヤツって、けっこう鬱陶しいもの…
まずは本人が楽しまないといけません。

その上で、気配りはもうひとりの自分が行なう…
言葉を換えれば「さりげなく」ということです。

前の席に座っている女性と話をしながら、右隣の女性のグラスに気を配ります。
斜め前の男のギャグにツッコミを入れながら、左隣の女性の手が届くように料理の皿を引き寄せます。

しかも視線は動かしません。
気づかないフリをして、さりげなく、です。

もちろん、ちゃんと話は聞き、注意散漫にはならないように…
確かに難しいものです。
しかし、難しいからこそ効果があるのです。

そもそも女性と仲よくなるのは、そうカンタンなことではありません。
とにかく、まずは「できること」から実行すれば良いのです。

重い荷物を持ったり、高い場所にあるものをとってあげるなど、女性にはできないことをしてあげる…
それから、道路を歩くときには自分が車道側を歩く。
雨が降りそうなときは、偶然を装って折りたたみ傘を2本持つなどなど…
男の気配りを見せるチャンスはいくらでもあるのです。




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