基本的に交際を経ての別れがきた時、その後、随分長く引きずるのが男性で、サッと切り替えて新しい恋に向かっていくのが女性と言われています。
心から愛した女性との別れが辛いのはわかります。
ずっと一緒に過ごしていたのだから、分かれた後も常に頭から離れないのはしょうがないですよね。
でも、女性としてはダラダラと引きずらず、辛いのは一緒だが、未練がましくしていてもどうしようもない!という気持ちでいるなか、男性の方がいつまでもウジウジ引きずっていたら、そんな男に女性は誰も魅力を感じません。
ましてや次の恋に行くにも、まず出会いはやって来ないし、モテません。
未練があるのはしょうがない。
でもそれをぐっとこらえて、潔く次に進む男が絶対的にモテる男の条件となります。
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未練を残さずサッと切り上げる行動がモテる男につながる件
女性が接客するクラブなどに行くと、いつまでもグズグズとしゃべっている長っ尻の客がいます。
そんな客は、「遊び下手」だからモテません。
モテる男はホステスと話が盛り上がっていても、切り上げるときはサッと席を立ちます。
「もう少しいたいな」と思うくらいが引き上げどきです。
そんなときは話し相手のホステスも、「もう少しおしゃべりしていたい」と思っているはずです。
逆に会話が途切れているのに、まだねばっている客はホステスにも好かれません。
それどころか、彼女に内心「店が混んできたのにまだいる。早く帰ってくれないかな」などと思われたら最低です。
それくらいなら、最初から居酒屋で飲んでいたほうが良いでしょう。
未練があっても、そんなそぶりは見せずにサッと切り上げる…
それがモテる男の遊び方です。
女性と会って帰るときも同じです。
食事をしていてもホテルにいても、あるいは女性の部屋にいても、帰るときは未練がましくせずにサッと切り上げる。
たとえ本心は「まだ一緒にいたい」と未練があっても、そんなふりも見せずに帰る。
憎らしいほど、鮮やかに別れる。
それが、大人の男のきれいな別れ際です。
下手に未練を残すと、女性のほうも未練がましくなります。
大人の女性には、それがわかるのです。
いまの若い男のなかには、帰ったあともメールや電話で「無事着いた? 今何してるの?」などと、うっとうしい連絡をとる人がいます。
それがうれしい女性もいますがが、そんな女性は未熟なのです。
これが大人の男と女の別れ…
まして男と女が年齢差のある不倫の仲だったら、なおさらです。
男のほうが既婚で、年も離れていれば負い目もあります。
いつも心のなかでは相手に「すまない」と思っています。
だが、それは口に出していう言葉ではありません。
男の心の内の情念です。
そんな不倫を続けている二〇代後半のグラフィックデザイナーの女性が、あるとき、こんな述懐をしていました。
相手の男は三〇歳近く年上の雑誌の編集長。
「彼とは割り切ったつもりでいても、やっぱり、つらい。たとえば仲のいい同じ年くらいの友だち二人と、その彼たちと一緒に食事をしたときですが、そんなとき、私は彼に同席を頼めない。彼が来るはずないのもわかります。でも、二人の友だちは彼氏を連れてくるのに、私は一人。とても寂しい思いをしましたね。はじめから、そのつもりだったはずなのに、そんなとき、無性に会いたくなる」
やがて、そんな二人の関係も五年くらい続いて別れがきました。
「別れたあとは、彼から電話もメールもいっさいありませんでした。人によっては、冷たい男だとか単なる遊びだったと思うかもしれませんが、それは違います。彼と過ごした時間でわかるんです。すごく愉しかったし、いろいろなことを教わりました。正直なところ、彼にも未練はあったと思います。それは私の自負でもある。彼は決して未練がましい言葉は残さなかった。そのぶん私はみじめな思いもしなくてすんだ・・・・憎たらしいけど、別れ方もカッコよかった。いい男でした」
それが、彼の別れの作法でした。
不倫といわれる関係であっても、男の思いがすべていい加減であるとはいえません。
別れたあとでも、心のなかでは熱い思いにかられることもあるでしょう。
だが、別れのときがきたら、男はこのように潔く去るべきです。
また、男たるもの、このことがわかる大人の女性と恋ができれば幸せです。
一方、そんな彼女は、これからもステキな恋をするに違いありません。
『エレジー』という映画がありました。
2008年のベルリン映画祭に出品された作品です。
親子ほど年の差がある男と女の激しい恋愛物語だが、老教授役のベン・キングズレーが渋い演技を見せていました。
相手役はペネロペ・クルス。
官能シーンもあって、二人の微妙な感情表現が見事でした。
その映画のなかで、若い男女が集まるパーティーに女が男を誘うシーンがあります。
だが、男は行きません。
行けば愉しいだろうが、そんなところに年配の男が行けるはずがないのです。
怖くなった老教授は嘘をついてまでパーティーをキャンセルします。
そして、「自分と彼女は不釣合いだ」と感じ、これからの未来に不安を覚え、別れを迎える…
先の不倫相手もこの老教授も、女性に対する気持ちは純粋だったでしょう。
だからこそ潔い引き際が大切なのです。
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