ロール·プレイングは今ではかなり多くの社員教育に取り入れられています。
ただ単に教科書を使って社員教育を行なってもあまり効果を期待できないが、この方法を社員研修などで行なえば、実際の場面で大きな効果が期待できるからです。
役割演技法やロール·プレイングと言われるものは、職場や仕事での実際の場面をあらかじめ想定し、複数の人がそれぞれの役割を演じ、その体験を通じて実際に同じような場面に遭遇しても適切に対応できるように、前もって学習するものです。
いくら心臓が強く、接客が得意であるといっても、なんの経験もなく、現場に放り出されたのでは、なかなかうまく立ち回れるものではないのです。
そこでこのような疑似体験を通して、起こりうる場面に対処できるようにしようというものだ。
特徴としては、つぎの三つが挙げられます。
1:実際の状況を擬似的につくり、そこに参加者を置いて研修ができるので、接客などの技術を必要に応じてレベルアップすることができる
2:いろいろな状況を自由に設定できるので、さまざまな場面をつくり出すことができ、臨機応変に研修に取り入れることが可能
3:参加している人がその場面を客観的に判断することができるので、見落としていた課題や問題点が発見できる
またロール·プレイングには、「状況」「演技者」「観察者」を設定することが求められ、なかでも「状況」の設定はとくに重要なのです。
これがうまく機能しないと、せっかくの疑似体験も実際に活かされません。
それぞれの立場で何 どこに問題がが求められひそんでいるかを正確に把握しておいておきましょう。
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ロール・プレイングを指導するときの留意点
1:進めるための段取りをきちんと立てる
2:目的に合ったケースを設定する
3:ロール・プレイングの目的を理解させる
4:リラックスした雰囲気をつくる
5:役割分担にあまり時間をかけない
6:ウォーミングアップを十分にする
7:お遊びにならないように注意する
8:段取りにしたがって手際よく進行させる
9:フィードバックシートをつくる
10:フィードバックの時間を十分にとる
さらに演技をする人や観察者は二人以上で行なうことが望ましいのです。
セールスの場面ならば一人は営業マンであり、もう一人はお客を演じます。
営業マンは今までの自分のやり方が正しかったかどうかを再確認し、お客の立場を演じた者は逆にお客の気持ちを察することができるわけです。
そうして両方の立場を経験することで、さまざまな気づきを得ることになります。
加えて観察者の二人の役割も欠かせません…
なぜ二人いなければいけないかといえば、一人は二人の会話を重点的にチェックし、もう一人は会話ではなくそのプロセスや会話の構造に問題がないかをチェックするためです。
この二人の指摘によって、的確な判断が可能になるのです。
現在ではロール·プレイングは企業の研修はもちろんのこと、医学界や教育界でも広く応用されています。
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