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「アンゾフの成長マトリックス」はご存知ですか?
企業が次の成長目標をどの戦略にするかを検討する際に重要な考え方なのです。
アンゾフの成長マトリックスとは?
アンゾフの成長マトリックスとは、アメリカの経営学者イゴール・アンゾフ(H. Igor Ansoff)が提唱したフレームワークのことです。
成長戦略を考える際に商品やサービスが新規か、それとも既存かを検討します。
狙う市場が新しい市場か、既存の市場か、といった分類をマトリックスに落とし込み検討していきます。
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アンゾフの成長マトリックスの4つの戦略
■市場浸透戦略(既存の市場×既存の商品・サービス)
現行のマーケットのシェアを拡大する戦略です。
シェアを拡大することで収益が上昇し、事業の安定が図れます。この戦略はリピーター拡大と自社ブランドへのロイヤリティの高い顧客の囲い込みが重要です。
■新製品開発戦略(既存の市場×新規の商品・サービス)
現存の顧客に向けて新製品を投入して、さらなる成長を狙う戦略です。
顧客も販路も同じですが、新製品や既存製品の補完などにより別のニーズに訴えます。
■新市場開拓戦略(新規の市場×既存の商品・サービス)
既存製品を新しい顧客に向けて送り出し、市場を拡大する戦略です。
海外市場への販路拡大や別セグメント向け(男性→女性向けなど)に販売していくケースです。
■多角化戦略(新規の市場×新規の商品・サービス)
新規の市場に新製品を送り出す多角化戦略は、チャンスもリスクも高い戦略です。
多角化戦略には水平型、垂直型、集中型、コングロマリット型があります。自社で進めなくても、パートナーとの提携や外注に展開することもできます。
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多角化戦略の4つのタイプ
■水平型多角化・・・既存市場に近い市場へ進出する
■垂直型多角化・・・完成品メーカーが部品製造や販売に進出する
■集中型多角化・・・既存技術を活かして近い市場へ進出する
■コングロマリット型多角化・・・完全に異なる市場へ新製品を投入する
アンゾフの成長マトリックスでは、自社にとってメリットの大きい市場を見つけるのが重要です。
新規の市場に新製品を送り出す多角化戦略はリスクも大きくなります。
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