エッジの効いたビジネスマン達は業界分析を欠かしません…
業界の競争環境を分析するフレームワークとして、ボストン・コンサルティング・グループの(The Boston Consulting Group)アドバンテージマトリックスがあります。
このマトリックスは業界の競争要因が多いか少ないかという軸と、競争優位性構築の可能性が大きいか小さいかという軸によって、事業のタイプを以下の四つに分類するものです。
それぞれの事業タイプにより、成功の可能性も異なってくるため、事業によってどのような優位性を構築できるかを考えなければなりません。
①規模型事業・・・規模の利益を追求することで優位性を構築できる事業のことです。仮に差別化を試みたとしてもコストが高くなるだけで、収益性が向上しない業界です。自社の事業が属しているなら、ある程度の規模を追求できることが収益性向上の条件となります。
②特化型事業・・・競争要因(競争上の戦略変数)が多く存在し、かつ、差別化や集中化によって特定の分野で独自の地位を築くことで競争優位性が保て収益性が確保できる事業です。
③手詰まり型事業・・・優位性構築が困難な事業です。過去には規模による格差が存在したものの、コスト低下が進み、企業間格差がなくなってしまった業界です。自社事業が属しているなら、撤退するかまたは他の事業の比率を上げることを目指すのが賢明です。また、例えばM&Aなどにより川下、川上へ進出し付加価値を高める方法も考えられます。
④分散型事業・・・競争要因が数多く存在するものの圧倒的な優位性構築が困難な事業です。事業が小規模な段階では高い収益性を維持できますが、事業規模を拡大すると、収益性を維持できなくなります。
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