女性と違い、男性は何を考えているのかは、顔を見れば一発でわかります…
「あっ、怒ってるんだな」
「あっ、楽しそうだぞ」
「あれ?悲しいことでもあったのかな」
などなど…
男性は女性と比べて、思っていることがすぐ顔に出やすいので、顔の表情の変化を見れば、その人がどんな気持ちでいるのかなど、別に心理学者でなくとも瞬時に判断できます。
皆さんも、職場の同僚や上司が、今どんな心理状態なのかは、たいてい読めるのではないかと思います。
ところが、女性は感情をあまりオモテに出しません。
女性は感情のコントロール能力が男性よりも高く、怒っているときでも、悲しいときでも、ポーカーフェイスを装ったり、あるいは笑顔を偽装することが簡単にできるのです。
ヒューストン大学のパメラ・コール氏が、3歳から4歳くらいの男女の表情を観察してみたことがあります。
男の子は、悲しいときにはすぐ泣くし、うれしいときにはすぐ笑うしで、簡単に表情から感情が読みとれるのに対し、女の子の場合は、わずか3歳であっても、否定的な感情を抑制するのが巧(たく)みだったといいます。
女の子は、「あげるよ」と約束していたプレゼントが「ごめんね、数がなくなっちゃった」と告げられたときにも、怒りや悲しみの表情を抑制することができました。
そういう顔をすると、相手が困るだろうと思うので表情に出さないのです。
ところが男の子はというと、約束していたプレゼントがもらえないとわかった瞬間に、「なんでだよ!」と大声を出したり、「うわ~ん」と泣き叫んだりしたのです。
つまりは感情を素直に表現してしまうのです。
感情の表現が大げさなアメリカ人の女性だって、否定的な感情は出すのをためらうのです…
ましてや、感情を出すことが文化的に抑制されている日本では、なおさら女性は感情を顔に出さないのではないかと思われます。
明治初年に東大に医学を教えにきたベルツ氏は、日本の上流階級の女性たちがお産のときに苦痛を我慢して泣き叫ぶことをしないことに感動しています。
日本の女性は、たとえどんなに苦しくとも、感情の表現をためらうのです。
女性が何も言わないからといって、女性がそれを受け入れているわけではないということは、どんなに強調してもし過ぎることはないでしょう。
女性は、どんなに退屈していても、それを顔に出すことはないし、どんなに嫌いな相手が目の前にいても眉をひそめたりはしないのです。
ただ、心の中で嫌がるだけ…
女性は、顔の表情によって手がかりをまったく出さないので、その気持ちを知るためには、いちいち確認するのが一番なのです。
「ごめんね。この話題って、退屈じゃない?」
「歩き疲れてない? もしそうならすぐに 言ってね」
「あっ、こんな言い方は気分が悪かったかな?」
こんな感じで、たえず女性に質問してみるのです。
表情からホンネが読みとれない以上、男性はこのような確認作業を通してしか、女性の心理を正しく知ることはできないのである。
Sponsored Links
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。