ご存知でしょうか…
フェイスブック(Facebook)には死後にアカウントの管理人を指名したり、アカウントを削除できたりする遺言機能があることを。
生前の個人の意思が、ネット世界の中でデジタル情報として残されるのです。
さらに、故人が残したデータを他者に管理または削除委託できるシステムから一歩踏み込み、生前から当人の人格と習慣を学習した人工知能が、死後も投稿やコメントを行いつづける「ETER9」というSNSが開発されました。
このSNSサービスを利用していれば、ネット上でバーチャルな不老不死を得ることも可能なのです。
この不老不死を支える重要な存在として、「カウンターパート(仮想人格体)」が挙げられます。
カウンターパートとは、システム上のみに存在し、まるで本人のように振る舞い世界と交流してくれるバーチャルな人格のこと…
あなたのカウンターパートは、あなたの行動や表現を観察して学んでいきます。
この新しいソーシャルネットワークは、使えば使うほどユーザーの既存情報とその体験などを収集し、カウンターパートはよりあなたの人格や思考様式に近づいていくのです。
すなわち、このカウンターパートというシステムこそが、オリジナルユーザーが死んだ後でも、書き込みを続けてくれ、デジタル的な永久性を保つと考えられているのです。
もちろん、彼らにできる最大限のことは、オリジナルユーザーを真似るということであるに過ぎません…
しかし、カウンターパートをアクティブな状態にすれば、死者と擬似的にコミュニケーションすることができるのです。
ただし、ここで気をつけたいのは当然ながら「ETER9」の世界で死者が本当に蘇るというわけではないことだ。
決して生きていた頃の本人を代替してくれる存在ではない…
ということですね。
とはいえ、少なくとも、愛する人をいつまでも記憶の中に忘れずに留めてくれることには役立つものともなるでしょう。
バーチャルの不死性はあくまでも残された人たちの死者に対する思い出を永遠にするものに過ぎないことに留意しなかればいけませんが…
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