人間以外にも、生涯のうちに性別が変化する生物が、自然界には存在します。
理由は、体のサイズや成熟度の違いによって、繁殖成功率を高めるためだといわれています。
オスとメスがいわゆる一夫一妻型の配偶システムを持つ生物では、オスの体は精子を生産できるだけのサイズがあればいいのです。
一方でメスがなるべく多くの卵を産むためには、大きな体が有利になります。
このシステムをとっているのが、映画「ファインディング・ニモ」でおなじみのクマノミ…
クマノミは、すべてオスとして生まれます。
一つのイソギンチャクに寄生するグループの中で体が最も大きいオスがメスに性転換します…
オスとしてつがいになるのは2位のクマノミだけで、3位以降はオスとしての役目はありません。
メスがいなくなると、2位がメスに、3位がオスに繰り上がっていきます…
これを「雄性先熟」と呼ぶのです。
その逆が「雌性先熟」です。
一夫多妻制をとる生物に見られ、こちらの方式が圧倒的に多くなっています。
例えば、ユニークなルックスで水族館でも人気のコブダイ…
生まれた時はすべてメスで、成熟し、群れの争いに勝った1匹だけがオスに性転換し、ハーレムを形成します。
実は、あのコブこそオスの証し…
メスはコブがなく、体長もオスの半分ほどでカンダイと呼ばれています。
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