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ビジネス用語の「フット・イン・ザ·ドア・テクニック」はご存知ですか?
エッジの効いたビジネスマンであれば、この「フット・イン・ザ·ドア・テクニック」を日頃の仕事に取り入れて、大きな成果を生むことも可能でしょう。
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フット・イン・ザ·ドア・テクニックをとは?
例えばこんなことが良くありませんか?…
セールスマンが家にやってきて、断ろうとすると「とにかく話だけでいいから聞いて欲しい」といってくるケースです。
売る方からすれば、まさに相手との糸口を探る常套手段なわけですが、心理学的にも実に理に適っている方法といえます。
つまりこれが、「フット・イン・ザ·ドア・テクニック」と言われるものなのです。
その意味を日本語に訳せば、ドアの中に足を入れる技術となります…
セールスマンがドアの中に入るときに使う「話だけでも聞いて欲しい」という言葉もこれでうなずけます。
要は相手の家の中に入るイコール…
相手の心の中に入ることなのです。
それから少しずつ話を核心に近づけていく…
そうすることで相手も断りにくくなっていくのです。
以前、次のような実験が行なわれたことがありました。
ある面倒な調査を依頼するのにいくつかの方法を試したのです。
それによってどのような方法が適しているかを調べました。
一つは突然相手の家を訪問して依頼するというもの。
二つには一応、伺うことを連絡してから訪問して依頼するというもの。
そして三つ目には前もって簡単なアンケートに答えてもらってから依頼したというものです。
答えはおわかりでしょうか?…
三番目の頼み方がいちばん成功率が高かったのです。
つまり相手の承諾率が高かったのです。
というのも簡単な依頼にまず応じてもらい、それからつぎの依頼をした方が相手も断りにくくなるということなのです。
そのときの結果を見てみると、一つ目と二つ目では承諾率が20%台でしたが、三つ目の方法ではそれが約53%にまで高まったのです。
これを見てもわかるように、相手が承諾しやすいものをまず提示し、それから本題に入っていく方法の方がいきなり依頼したり、説得したりするよりはかなりの割合で高い成功率を上げることできるのです。
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フット・イン・ザ·ドア・テクニックをビジネスに応用する
人間とは面白いもので、一度、自分に自分でレッテルを貼ってしまうと、それから逃げられなくなるのです。
例えば同僚から簡単な仕事を頼まれ、それを受けたとします。
内容的にそれほど難しくても、すぐに終わるような仕事だったので受けたのです。
当然、相手から感謝され気分も良いものでした。
ところが後日、再び同僚から仕事を頼まれます。
今度は以前とは違い、内容的にも大変で辛い仕事でした。
休日出勤までしないと終わらないもので、本来ならば、丁重に断るところですが、以前にも頼まれ、感謝された経緯があるので断りきれず、結局、受けてしまったという具合です。
このようなことはあなたも経験されたことがあると思います。
それがこのテクニックの狙いでもあり、相手を説得するうえでのコツとも言えるのです。
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