一度出した退職願い、「やっぱり辞めるのをやめます!」と撤回することは可能なのでしょうか。
例えばこんなケースです。
Aさんは数日前に会社に退職願いを提出しました。
理由は直属の上司と、どうしても性格が合わなかったから…
しかし、先輩から「上司は近く変わるから、考え直してみたら」と諭されて、気持ちが変わりました。
実はAさんはこの仕事にやりがいを感じ、そもそも好きな仕事だったので、「やっぱり退職願いを撤回したい!」と思い立ったのです。
では果たして一度出した退職願いを撤回することはできるものでしょうか?
仕事も人生の一つ…
業務内容だけでなく、人間関係もとても大事です。
相性の悪い上司のもとで働くのは大変なことだったりします。
確かに、このケースの場合、問題は「退職願いがどの段階まで進んでいるか?」ということなのです。
というのは、退職願い・辞表の提出といった退職の意思表示は、法律的に言えば、次のいずれかの場合には、撤回できなくなるからです。
➀「合意退職」の申入れの場合は、会社がその申入れを承認した場合
➁「辞職」の通告で意思表示がされた場合は、その通告が会社の人事権者(人事部長等)に到達した場合
ただし、労働契約はあくまで会社と社員の私的な契約ですから、上記のところまでいったとしても、会社と社員が話し合って「退職願い」がなかったことにすることは可能です。
「この辞表はオレが預かっておこう」などという、ドラマなどでよく見かけるシーンがこれですね。
とは言え、退職願いは軽々しく出してしまってはいけませんが…
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