これまでにも問題発言を指摘されてきた麻生太郎副総理兼財務相…
2017年8月29日、麻生氏が率いる自民党・麻生派の研修会の講演で、再び問題発言ととらえられる発言をしたのです。
その内容は、
(政治は)結果が大事だ。何百万人殺したヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくても駄目だ。
というものでした。
一見すると、ホロコースト(大虐殺)を主導したアドルフ・ヒトラーを非難しているようにも感じますが、「動機が正しくても…」という部分で、ヒトラーを擁護しているとも言えなくはなかったのです。
さらに麻生氏は「国民に確たる結果を残して初めて名政治家だったと言われる。人がいいだけでやれるような職業じゃない。」とヒトラーの言及を続けたのです。
この発言に野党やアメリカの反ユダヤ活動監視団体、さらには中国外務省などから非難の声が挙がるのではないかと言われているのです。
というのも、2013年に麻生氏は同じくヒトラー(ナチス)を擁護するような発言をし、国際的な非難を浴びたことがあったからです。
当時のヒトラー発言に関する全文が下記になります。
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僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。
ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。
全然違いますよ。
ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。
ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。
間違わないでください。そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。
常に、憲法はよくても、そういうことはあり得るということですよ。
ここはよくよく頭に入れておかない(中略)
しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。
どこが問題なのか。
きちっと書いて、俺たちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。
べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、色んな意見を何十時間もかけて作り上げた。
そういった思いが、我々にある。そのときに喧々諤々やりあった。
30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。
自民党の部会で怒鳴り合いもなく。(中略)
ぜひ、そういう中で作られた。
ぜひ、今回の憲法の話も私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやって欲しくない。靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。
騒ぎにするのがおかしいんだって。
静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。
静かに、きちっとお参りすればいい。(中略)
それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。
昔は静かに行っておられました。
各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。
マスコミですよ。
いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。
韓国も騒ぎますよ。
だから、静かにやろうやと。
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。
誰も気づかないで変わった。
あの手口学んだらどうかね。わーわー騒がないで。
本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。
ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪の中で決めて欲しくない。
当時、麻生氏のこの発言に笑いと拍手が起こっていたと言います。
この2013年の発言に加えて、今回の麻生氏の「動機が正しくても」発言…
麻生氏が諸外国の憲法の模範とされたワイマール憲法(ヴァイマル憲法)をヒトラー(ナチス)が力で変えたことを肯定していると言われても仕方がないように感じます。
果たして麻生氏は今回の発言を指摘され、どのように釈明をするのでしょうか?…
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