市場の動向を表現する際、「神の見えざる手」という言い方をされることがあります。
アダム・スミス(Adam Smith・1723年6月5日~1790年7月17日)が言った言葉とされています。
アダム・スミスは18世紀のイギリス人経済思想家です。
経済思想は絶対王政による社会の安定と経済の進展によって、17世紀から発達しはじめており、フランスでは行きすぎた商業偏重を批判し、重農主義の立場から農業=富の源泉とするケネーやテュルゴーが活躍しました。
彼らが唱えたのが自由放任主義という論であり、アダム・スミスはこれを発展させて、古典派経済学の基礎を確立…
イギリスはこの経済学を思想的背景とし、産業革命の進展とともに世界経済のけん引役となるのです。
アダム・スミスは「諸国民の富(国富論)」中で、制約をすべて廃して、自由な経済活動を保証すれば「見えざる手」がバランスをとり経済発展がなると述べています。
品物を作りすぎれば、品物が余って値下げしなければ誰も買わなくなり値崩れします。
逆に品物が足りないと値上げしても客が買うため値上がりします。
この調整を「見えざる手」と呼んだのだのです。
これはあくまで覚えざる手」であって、「神の」という文言はありません。
アダム・スミスが「神の見えざる手」といったことになっていますが、実際は異なっているのです。
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