仕事においてのトラブルが好きな人は、相当な冒険思考でない限り、あまりいないでしょう。
おそらく多くの人は、トラブルなど起こってほしくはなく、安泰でいたいと願っているのではないでしょうか。
しかし、残念ながら仕事にはトラブルがつきものです。
嫌だ、めんどくさい、と思っていても、トラブルは避けられないでしょう。
そして、トラブルが起きた時は、当たり前ですが、なんとか解決しなくてはいけません。
でないと、会社の信用を失ってしまう可能性がありますから。
ここで、最終的に同じく問題を解決した…としても、問題発生の時点で、結果は大きく分かれてきます。
それは、問題を先延ばしにするか、しないか…の違いなのです…
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仕事ができる人の共通点は問題解決を先延ばしにしない?!
人は、何か問題が発生した時に、めんどくさい…などという気持ちから、問題を先延ばしにしがちです。
例えば、虫歯になった時。
虫歯は放置しても、絶対に治りませんよね。
この「不変の真実」を知っているのに、多くの人が治療を先延ばしにします。
痛いのを我慢してまでも、です。
あれだけ痛いのを我慢して先延ばしにできるのですから、仕事で出された問題を先延ばしにするのは仕方がないのかもしれません。
しかしこれがスタンダードだとしても、独立したいのなら、少なくとも自分だけは問題を先延ばしにしない覚悟がいります。
虫歯と同じく、放置すればするほど悪化し、エネルギーの損失につながるのは明らかなのですから。
会社に属していれば自分が問題の解決を先延ばしにしても、組織は崩壊しません。
会社というのは柔軟性があるので、その人がやらなくても他の誰かが処理してくれたり、フォローが得意な人がいたりして、なんとなく解決できるのです。
しかし、これがフリーランサーもしくは経営者だったら話になりません。
例えば、あるビル全体の空調を請け負っている個人経営者がいたとします。
「夏を迎えるというのにエアコンが故障した」という連絡が、ビルに入居しているA社から来ました。
A社からのクレームに対し、個人経営者は即座に応じません。
忙しいことと、自分が一生懸命やっていることはアピールするものの、「◯月◯日までに修理します」とは決して明言しません。
「工事の人間のスケジュールを調整してみます」とだけ言い残して帰社してしまいます。
そのうち同じビルのB社からも、エアコンが壊れたというクレームが入ります。
B社の担当者が高圧的なので、個人経営者はつい、「今週中にはなんとか」と場当たり的に答えます。
すると、それを知ったA社からさらに強烈なクレームが来ます。
この個人経営者は、別に悪気があるわけではありません。
ほんとうに忙しいのでしょうし、彼の主観的には、「自分はすごく頑張っている」のでしょう。
しかし精一杯頑張っていることと、問題を解決するかどうかは別問題。
いくら誠意を見せられても結果につながらなければ、相手にとってはなんの意味もありません。
問題を先延ばしにする人が、解決能力が極端に低いとは限りません。
「トラブルはその日のうちに解決しよう」といったスケジュール管理の尺度をもっていないのが敗因です。
独立したければ、「『いつまで』を明確にして問題を解決する習慣をつけたほうが省エネになる」という意識を、自分に対して徹底させましょう。
同じように取引先についても、「いつまで」という感覚をもつところに絞るべきです。
問題を後に伸ばせば伸ばすほど、さらにめんどくさいという気持ちが増しますし、自分にとっても相手のとってもいいことはありません。
普段から問題が起こったら、すぐに手をつける、もしくは期日を決めて取り掛かるよう習慣づけておきましょう。
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