本を読むためにも、簡単なメモを取るためにも人間にとって「紙」は必要不可欠なもの…
ですが、昨今では、iPadやキンドルなどの電子ブックの登場により紙の本が近い将来なくなってしまう可能性が高くなってくると言われています。
電車の中でも電子ブックや携帯で本を読んでいる人の光景をよく目にしますし、パソコンでも電子ブックが読める時代です。
しかし、かつてパソコンがオフィスに登場し始めた頃、これでオフィスでは紙は使わなくなると予言されましたが、結果として、簡単に文書が作れるようになったことで、逆に紙の使用量は増えました。
電子ブックの登場により、ある程度は紙の本は影響を受けるでしょうが、紙そのものがなくなるかどうかは、実はまだ分かりません。
必要なくなるのでは?…と言われていても、やはり必要とされる「紙」。
今回は中国四大発明の一つ、と言われている「紙」の歴史について少し学んでみましょう。
Sponsored Links
紙の発明の歴史…中国四大発明である理由とは?!
中国四大発明の一つである「紙」。
他の3つは火薬、羅針盤、印刷術ですがが、最も古いのが紙です。
今から2000年前には、麻の布切れや木の皮を細かくほぐして水に溶かし、水槽の中に入れて、木の枠を入れてゆすり、水をきって、乾かす____ という、現在と基本的には同じ製法・工程による紙が作られています。
一方、古代エジプトでは、草の皮を薄くさいて、タテ・ヨコに並べて水で押し固めて乾燥させる方法のものが作られていました。
「パピルス」と呼ばれ、これが、英語のペーパーの語源とされています。
古代のメソポタミアでは、書いたものを保存する手段として粘土板が使われていました。
粘土板に葦の茎で文字を刻み、それを乾燥させるか焼くかして、保存していたのです。
重くて、かさばるのが欠点です。
ヨーロッパでは、羊の皮を木の枠に広げて乾かして薄くそいだものも、使われていました。
羊皮紙(ようひし)と呼ばれるものです。
これは、作るのが面倒でした。
中国では、紙のできる前は、木や竹を細く割ったものを並べてつなげた、木簡や竹簡が使われていました。
司馬遷の「史記」などは、紙のない時代だったので、これらに書かれたと言われています。
こうした紙以前のものがあったところに、紀元前1世紀、紙が発明されたのです。
日本には推古天皇の時代の610年に伝来したとの記録がありますが、それ以前からもあったのではないかとの説もあります。
西アジアへは8世紀、ヨーロッパには12世紀になるまで、紙の製法は伝わりませんでした。
昔からの様々な歴史がある「紙」ですが、今後、紙がなくなる時代はやってくるのでしょうか。
Sponsored Links
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。