仕事をしていると上司からの評価等もあり、周りの人よりも仕事が出来ると思われたい!あの人には負けたくない!などと言う気持ちを持ってしまいがちですよね。
それが同期ともなれば、スタートが一緒の為、あいつには負けられない、とライバルとして意識してしまっている経験は多くの人があるのではないでしょうか。
それは全く自然な感情だと思います。
しかし、自分のお尻を叩く為の原動力となる意味で、ライバルという存在はいた方が良いのかもしれませんが、実は「いい仕事」をするのに、仕事仲間をライバルにして良い結果が生まれるのでしょうか?
それでは詳しく見ていきましょう。
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仕事が伸びる人は職場にライバルを作らない?
「ライバル」とは元来「敵」のことです。
日本で「ライバル」というと「好敵手」、つまり実力が拮抗しているフレンドリーな競争相手という意味で使われ、切磋琢磨することでお互いが成長できる存在だというプラスのイメージがあります。
しかし、「rival(ライバル)」という英語には、本来そうした含みはありません。
あくまで「敵対関係」を意味します。
何がいいたいかというと、基本的に世の中は競争で成り立っているということです。
政治も経済も学問もスポーツも、みんなで手をつないで横並びに進んでいきましょう、などということは原則ありえません。
そして競争における「ライバル」とは、あくまで「敵」なのです。
「ライバル」と自分の間にあるのは、勝つか負けるか、それだけです。
競争ですから、目的はあくまで「相手に勝つ」ことにあります。
もし、あなたが格闘技の選手なら、必然的に相手は「敵」です。
正々堂々戦って、相手を負かすことだけが、「勝つ」というあなたの目的を達する唯一の道になります。
では、マラソン選手ならどうでしょうか。
目的は当然、他の選手たちの誰よりも速く走り、優勝することです。
そのために選手は他の選手と競いながら、前半どのくらいの順位をキープするか、後半どこでスパートをかければ相手のペースを乱せるか、駆け引きをします。
ただし、それは「自分の思い通りの走り」ができてこその話です。
目標タイムを達成するために、一キロメートルを何分で走るのか、ペース配分はどうするのか。
苦しい中でも決してあきらめずに、腕時計でタイムを確認しながら自分が理想とする走りをすることが、駆け引きに勝つための前提条件といえます。
そう考えると、相手と競いながらも、根本的には「自分自身との戦い」です。
自分の中にある「弱気な自分」 「あきらめそうになる自分」に決して負けないーそれこそが、本当に意識すべき「戦い」なのです。
「社内にライバルをつくれ」「同期はライバルと思え」などと、まことしやかにいう人がいますが、これを真に受けるべきではありません。
何度もいいますが、ライバルは「敵」なのです。
敵は倒さなければいけないし、敵もこちらを倒そうとします。
職場にそんな「敵」がいたらどうでしょうか。
つねに「敵」のことを意識して、ときには足の引っ張り合いをしながら、いい仕事ができるでしょうか。
会社という組織の中で、社員たちは一つの目標に向かって、同じ方向に全員で走っていかなければなりません。
会社をいい方向に向かわせるために、足並みをそろえて、みんなで一つの大きなゴールに到達するために努力しなければなりません。
職場の人間は「敵」ではなく無条件に「仲間」なのです。
会社が目指す目標に向かってともに歩んでいく仲間です。
もちろん仕事の結果として成績や能力によって出世に差が出てくることはいうまでもありません。
しかし、それは会社が評価することであり仕方のないこと。
そのことに振り回されることなく、「自分が成すべきことを成す人」は確実に伸びていきます。
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