ジェームズ・アレンの「原因と結果の法則」と「名言」

ジェームス・アレンの『「原因」と「結果」の法則』が出版されたのは1902年のことでした。
100年以上も前の本ですが、聖書に次いで読まれているといわれるほどの超ロングセラーとなっています。
その後、続々と登場したナポレオン・ヒルやデール・カーネギーなど、自己実現、成功哲学の提唱者たちの原典とも目される存在なのです。

ここでアレンが主張するのは、「強く思うことは実現する」というシンプルな成功哲学の原則です。
それは、すべては自分の内面にあるということです。

たとえば、アレンは同書で次のような名言とも言うべき文句を述べています。
「結果としての失敗も成功もその原因は、心の奥底にある思いにあり、原因こそがまず改善されなければならない」…
「環境は思いから生まれるものである」…
「私たちの環境をつくっているのは、私たち自身である」…

アレンは、「人生は『原因と結果の法則』にしたがってつくられる」といいます。
人は自分が考えた通りの人間になり、考えた通りの人生を生きている…
人間は「原因と結果の法則」にしたがい、常にいるべき場所にいる…
あなたをそこに運んできたのは、あなたの思いなのだと。

そして、人生には偶然はない…
あなたはなるべくしてそうなった…
私たちの運命を決定するものは、、私たち自身のなかにある…
私たちは自分自身にのみ束縛される存在だ…
自分こそが自分を束縛する看守であり、自分を束縛から解放する救済者でもあるのだと。

自己啓発書のほとんどは、こうしたアレンのシンプルな哲学に具体的な事例を貼り付けて複雑化したものにすぎない…
という見方さえあります。
そして、いま再び、このアレンのシンプルで力強い思想に注目が集まりつつあるのです。

ジェームス・アレンは、1864年イギリス生まれ…
いくつかの企業の管理運営担当者を務めた後、30代後半に執筆活動を開始、生涯に19冊の著書を残しました。
トルストイ、プロテスタント自由主義、仏教などの影響を受けたといわれるが、詳しいことはわかっていません。




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