砂漠化とは何か?簡単に砂漠化の原因と対策を理解する…

環境問題はビジネスマンにとって、決して無関係な話ではありません。
今、この世界で起きていることを知り、今後の教養を身につけると共に、新たなビジネスに活かせる可能性もあるからです。

そこで今回は「砂漠化」をテーマにして、砂漠化とは何か?…
砂漠化の原因と対策を簡単ではありますが、ご紹介したいと思います。




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砂漠化とは何か?簡単に砂漠化の原因と対策を理解する…


ご存知の人も多いでしょうが、地球の陸地のおよそ3分の1は砂漠です。
サハラ砂漠、サウジアラビアの砂漠など、年間降雨量が100㎜以下の超乾燥地をはじめ、牧畜が可能な乾燥地である中国のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、アフリカ南西部のナミブ砂漠などが有名かと思います。

他にも農業と安定した放牧が可能な半乾燥地の北アメリカのロッキー山脈の東側、さらには安定した天水農業は可能ながらも、人口増加や人間の活動によって砂漠化する危険をはらんでいる乾燥半湿潤地など、砂漠と一口にいっても、乾燥のレベル
には段階があるのです。

そうした中で1960年代以降、これまでは耕作が可能だった乾燥地や半乾燥地での土壌劣化が進み、耕作や放牧、草木や人間の定着ができなくなった地域が拡大してきました。
そのため、砂漠化の防止は、環境問題の大きなテーマとなっているのです。

国連の調査によると、毎年約6万平方キロメートルもの地域で砂漠化が進行しているという報告もあります。
中でも、アフリカ大陸の砂漠化は深刻で、毎年150万ヘクタールもの勢いで砂漠化が進んでいるといいます。
また、人口が急増している中国では、首都の北京まで、砂漠化が及んでいるのです。

なぜ地球規模で、このような砂漠化が進行しているのでしょうか?…
砂漠化の要因は、自然的要因と人為的要因の2つに大別できます。

自然的要因のうち、最も深刻なのは、干ばつです。
もともと肥沃度が低い乾燥地では、乾燥が進行すると土壌劣化が進み、それと同時に地表面の土壌がとばされ風食が起こります。

また、灌漑(かんがい)農地では、蒸発が進むと、塩類集積が起きます。
こうしたことが重なって、農地が砂漠化し、耕作も放牧も難しくなり、飢餓(きが)に陥っている地域もあるのです。
さらに、こうした地域は、もともと地表面の植生が少ない場所だけに、少しの雨量でも土壌侵食が起こり、砂漠化を進行させてしまいます。

一方の人為的な要因としては、人口増加に伴う過放牧、過耕作、農耕地の拡大のための森林伐採や焼き畑農業による開墾などがあります。
食糧を増産する必要に迫られ、従来の乾燥地で行われていた休耕期間を設ける乾燥農法を止めて、連作するようになったことも、土壌劣化に拍車をかけました。

伝統的な放牧生活の崩壊も砂漠化の進行と無関係ではありません。
砂漠化が進むと、地表の樹木や草が枯れ、風向、風速、湿度、気温が変動、局所的な気候変動を引き起こすことがあります。
これにより干ばつの期間が長期化したり、これまで降雨量の少なかった地域で大雨が降るのです。

このように、砂漠化の範囲が拡大するのにともない、気候の変動は、局所的なものから地球規模へと広がっていきます。
さらには、土壌生産性の低下や不毛化、野生動物や生物多様性の減少などによって、食糧生産量や家畜の減少、貧困や飢餓の拡大、農村の荒廃、難民化、都市への人口集中などが発生します。
砂漠化の進行は、ひとつの地域に限定した問題に留まらず、国や大陸レベルに拡大していくのです。

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