市販されているデータベース管理ツールや従来のデータ処理アプリケーションで処理することが難しい巨大なデータ集合の集積物…
それを「ビッグデータ」といいます。
この「ビッグデータ」をどう活かしていくか?…
という点が、これからのビジネスでは重要になってくるのです。
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ビッグデータを活用すれば世界を制するって本当?!
人工知能に、人間と同様の学習能力を持たせようとする「機械学習」は、水面下で着々と世界のいたるところに浸透しつつあります。
私たちに最も身近な機械学習といえば、iPhoneなどのスマートフォンに搭載されている秘書アプリでしょう。
人工知能の学習能力はまさに日進月歩で、20年前には想像すらできなかったような未来を、私たちは今手にしており、しかも、この技術の進歩はこれからもっと加速していくと見られています。
それにしても、なぜグーグルやフェイスブックをはじめとする巨大IT業は人工知能および機械学習の研究にこれほど躍起になっているのでしょうか?…
それには、「IoT(Internet of Things)」と「ビッグデータ」という2つの概念が密接に関わっているのです。
IoTとは「全てのモノがインターネットに接続している状態」のことです。
これまでは、インターネットに接続されるのはパソコンやスマートフォンだけだったが、これからの時代にはインターネットに接続されるモノが急増すると見られているのです。
わかりやすい例でいえば、自動車、電力メーター、家に取り付けるセンサーなどです。
これらがインターネットに接続されることで、モノを遠隔操作したり、遠隔地からモノの状態を知ることができたりすれば、私たちはそこからさまざまな恩恵を受けられるでしょう。
こうして、IoTが浸透すればするほど、私たちの行動様態は、かなり詳しいところまでインターネットを通じて情報として集約されていくことになります。
私たちが何を食べ、いつ外出し、どのルートを通って出社し、いつ帰宅し、どのテレビを視聴し、ネットで何について調べ、いつまで電気を点(つ)け、いつ就寝するのか…
私たちの生活そのものが膨大な情報として巨大企業のサーバーに集められることになるわけです。
こうして集められた私たちの生活そのものを表す多種多様なデータの集積を「ビッグデータ」と呼びます。
このビッグデータを分析すれば、企業の経済活動にとってきわめて有用な武器になることは明白です。
なぜなら、私たちの生活の総体を手に取るように知ることができるからです。
ところが、このビッグデータはあまりにも情報が膨大かつ複雑多岐にわたるため、人間の頭脳には手に余ります。
そこで高度な人工知能のお出ましとなるわけです。
グーグルをはじめとする巨大IT企業は、機械学習を用いてビッグデータを分析することでビジネスチャンスをつかみつづけ、さらにその経営を盤石なものにしていくでしょう。
近い将来、私たちの身の回りのいたるところにインターネットが張り巡らされ、それを高度な人工知能が管理することで、私たちは事実上、人工知能に支配されたような状態になるのではないでしょうか。
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