クローンとは、植物・動物にかかわらず、ある個体からまったく同じ遺伝情報を持った別個体が作られること、を言います。
初めて動物のクローンの生成が成功した時は、驚きとともに、何だか恐ろしく感じました。
もしクローン人間に成功したら…
いや、すでにクローン人間は実在するのか?
今やさらなるクローンの生成において、問題点も多く取り上げられていますが、そもそもクローン人間はどこまで似させられるのでしょうか。
本当にそっくりなものを作ることができるのでしょうか…
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クローン人間は存在するの?本当にそっくり同じものを作れるのか?!
クローン技術は、本当にそっくりなものを作ることができるのでしょうか。
もし、それが本当に可能であるならば、可愛がっていたペットが亡くなった時に、その動物の細胞からそっくり同じものが作れる、ということ。
飼い主にとっては、朗報といえますね。
そしてこれは、すでに海外では実用化にむけて動き出しているようなのです。
「クローン」はギリシャ語の「小枝」「挿し木」を語源として、学術的には「同じ遺伝子を共有する固体同士」という意味です。
人間を含めて動物は、有性生殖です。
つまり、オスとメスの双方の遺伝情報を半分ずつ受け継いでいます。
顔が父親に似ていても、母親からも遺伝情報は受け継いでいるわけで、一卵性双生児を除けば、同じ遺伝子を持つ人は、他にはいません。
同じ両親から生まれる兄弟姉妹でも、まったく同じ遺伝子にはなりません。
クローンは、その自然界には存在しないものを、人工的につくろうという技術なのです。
すでに植物では完全に実用化されており、家畜でもすでにクローン牛などが存在します。
では、人間はどうなのでしょうか。
倫理的な問題もあって、クローン人間は、まだいないはずです。
もし可能になったとしても、映画やアニメのように、ある人物と何から何までそっくり同じになるとは限らないらしいのです。
クローン人間の危険性についての例として、独裁者が自分とそっくりのクローン人間をつくる話があるのですが、例えば、50歳の独裁者のクローンをつくったとしても、そのクローン人間は0歳の赤ん坊として生まれるので、その子が50歳になるころには、独裁者は100歳。
とても影武者にすることは不可能となります。
しかし、後継者にすることは可能です。
その場合、生まれてきたクローンは、同じ性格・人格になるのかというと、これはどうも違うらしいのです。
性格や考え方、運動能力などは、後天的なもの、育つ環境によってほとんどが決まるとされています。
したがって、ひとりの人間から大量のクローン人間をつくっても、顔も微妙に異なるし、性格や能力は、まったく違うはずなのです。
では、指紋はどうなのでしょうか。
これも、一卵性双生児の指紋が互いに異なることから、遺伝情報が同一の人物でも指紋は異なるはずとされています。
もしクローン人間が実現したとしても、そっくりさんが大量に生まれるということにはならないようです。
技術的にクローン人間が現実味を帯びてきている感じはしますが、まだまだ多くの問題があります。
クローン人間の作製を目的とした研究を禁止する方向に動いている、という話もありますが、いつの日かクローン人間が誕生する日はやってくるのでしょうか。
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