単刀直入に言うと、女性を褒める、ということは絶大な効果があります。
絶大とまでいかなくても、褒められて嬉しくない女性なんていません。
女性の心を開きやすくするでしょう。
たとえそれがお世辞であったとしても。
そうです。必ずしも本心ではなくていいのです。
女性の方も、これはお世辞を言ってるな、とわかっていても、褒められて気分を害する女性は一人もいないでしょう。
今回は、褒められることによる女性の心理を探っていきましょう。
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女性を褒めることはお世辞であっても絶大な効果がある件
ある方から聞いたお話です。
数年前、ハワイを訪れたときのことです。
宿泊したヒルトンハワイアンビレッジの敷地内には、ホテルが所有しているプライベートビーチがあります。
沖の部分はテトラポッドで波止めがされており、子どもや高齢の人でも安心して泳ぐことができます。
浜辺でビーチチェアに腰を下ろし、トロピカルフルーツのジュースでも飲みながら、のんびり読書をするのも悪くはないが、常夏の島に降り注ぐ日差しは、アロハシャツ越しであっても、体にはかなりきつい。
「せっかくハワイまで来たんだから」
ふだんなら海になど入らないが、こういう機会ならと思い、浮き輪を携え海へと入ってみることにしました。
泳ぎ出してみると、どうしてどうしてなかなか気持ちがいい。
浮き輪もあるし、水温も高いので体への負担もありません。
波の抵抗もほとんどないから楽に泳ぐことができます。
気がついてみると、ビーチの先端にあるテトラポッドの間近でした。
テトラポッドに目をやると、一人の白人女性が立っていました。
太陽が彼女の背中から降り注ぎ、立ち姿が妙に神秘的に見えました。
こちらの位置からはちょうど逆光になっていたことも原因でしょう。
しばらくしてテトラポッドにたどり着き、彼女を見上げ、思わずこう語りかけました。
「Are you a Venus?」
問いかけに彼女はにっこりと微笑んで、首を横に振りました。
だが、テトラポッドに上がった後、すぐに後悔しました。
そこに立っていたのは妙齢ではなく、どう見ても彼と年齢の変わらない女性だったのだ。
「はじめまして、日本人ですか? 私はロシアから来たの。よろしく」
ヴィーナスといわれたのが、よほどうれしかったのか、彼女は矢継ぎ早に質問してきました。
問われるまま、仕事がもの書き関係だと答えると、彼女のテンションはますます上がりました。
「私も読書は大好きよ。ストルガツキーやアクーニンの作品をよく読むの。そう、なんて素晴らしい仕事なの。今日はとても素晴らしい日だわ!」
すべてをヒアリングすることはできなかったが、おおむねこんなことを語っていました。
おまけに一緒にディナーをしないかとまで誘われてしまいました。
帰国後、知り合いの女性に土産話の一つとしてこの話をしてみたそうです。
「そんなこと当たり前ですよ。何しろ『女は死ぬまで女』っていいますからね。自立できなくなった男性は男じゃなくなりますけど、女はいつだってきれいでいたい。褒めてもらいたい。ステキな恋をしたいと思うものですよ。私だってそんなことをいわれたら、お世辞とわかっていても舞い上がっちゃいますよ」
とお世辞を褒められました。
このロシア人にかぎらず、すべての女性は誰もが、死ぬまで女として見てもらいたいという願望があるのは事実です。
年をとればとるほど、外出する際の身支度に要する時間は増えるようになるが、それもまだまだ枯れていないことの表れです。
「誰も見てやしないのに」
多くの男はこう思うのだが、当の本人からすれば、そんなことは関係ありません。
なぜなら女性は、誰かに見られるのを気にしているのではなく、誰に見られてもいいように、男があきれるほど時間をかけて、服を選び化粧をするのです。
これはこれで素晴らしいことではありませんか。
以前、七〇歳の女性が美容外科で脂肪吸引手術を受けて死亡するという事故も起きており、美容整形がらみのトラブルは、さまざまな面で問題になっています。
それもこれもすべては、たとえいくつになっても、自分を女性として認めてもらいたいという思いが根底にあるからでしょう。
「相変わらず、おきれいですね」
この言葉を使いこなせる男になってみてはいかがでしょうか。
これだけで、仕事で、趣味で、プライベートで、ずいぶんと得をしている人は多いようです。
私もたまに使ってみるのだが、人間関係が良好になることはあっても、決してマイナスに働くことはありません。
とくに相手が年配であるほど効果を発揮します。
「お世辞だというのは百も承知」
そうは思っていても、やはり、うれしいものはうれしいのです。
もっと日本の男は女性を褒める訓練をすべきでしょう。
たとえ相手が妻であっても、です。
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