目次
会議でどうしても自分の意見を通したい…
多くの人の賛同を得たい…
ビジネスマンであれば、そんな時が一度や二度はあるはずです。
そんな時に便利なのが「バンドワゴン・アピール効果」です。
人の心理を巧みに突くことで、自分の意思や意見を通す「バンドワゴン・アピール効果」…
エッジの効いたビジネスマンならば、しっかりと学んでおきましょう。
バンドワゴン・アピール効果とは?
まず「バンドワゴン」とは祭りやパレードに繰り出される楽隊車を指す言葉です。
笛や太鼓の鳴り物がやってくると、これまで冷静な気持ちでいた人たちも一気にお祭りムードに魅せられてお祭り気分にさせられます。
このことから、上手くその場のムード作りをすることを「バンドワゴン・アピール効果」と言うのです。
つまり周りの雰囲気というか、盛り上がりというか、大勢がある方向に流れていくと、それに乗らなくてはいけない…
乗り遅れると取り残されるのではないかという心理が働き、本来の考えとは違う場合でも賛成してしまったりする。
この効果を表したのが「バンドワゴン・アピール効果」です。
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ビジネスの場における「バンドワゴン・アピール効果」/h2>
お祭りムードを作る…
この点は外国人に比べて、日本人はあまり得意ではない人が多いかと思います。
バンドワゴン・アピール効果が使用される例としては、会議などであまり議論が進んでいないのに、その場の雰囲気でそれ以上、話し合うのをやめて結論を出すことなどが挙げられます。
時には自分たちの意見を通そうとして、この効果をあらかじめ起こそうと狙うこともあるのです。
例えば雰囲気作りのために事前に協力者を募っておき、会議に臨んだら、その人たちに賛成意見を次々に述べてもらいます…
そうしてその場の雰囲気を賛成多数であるように見せ、反対意見を言いにくくしてしまうのです。
特に同意を得るのが難しいと予想されるときには、この効果を起こそうと根回しされることが多いのです。
圧倒的な多数意見が獲得できる場合ならば、あえてそのような効果を起こす必要はなく、単なる多数派工作で済むわけだが、賛成か反対かが読めないときやこちら側が不利なときに、事前に協力者を用意してしまいます。
ただし注意しなければならないのは、上司に自分の意見を通そうとする場合に、上司のプライドを壊すような雰囲気作りは避けるようにしましょう。
協力者に上司と敵対する人物を持って来たリ、上司の職権を乱用するようなやり方はしない方が良いのです。
それではバンドワゴン・アピール効果とは逆効果になってしまいます。
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経済・選挙の場における「バンドワゴン・アピール効果」/h2>
バンドワゴン・アピール効果はビジネスの世界だけでなく、その他の分野や場面でも起きるものです。
一例としては消費者の消費行動です。
例えば同じものを買う人が多ければ多いほど、あるいは自分の周りの人がたくさん買えば買うほど、自分もそれを買いやすくなるというものなのです。
端的に言えば、流行に人は乗りやすいということですね。
そもそも、この言葉はアメリカの経済学者であるハーヴェイ・ライベンシュタインが創作したもので、消費行動の中で流行に乗ることの持つ効用を指した言葉なのです。
それが他の分野でも使われるようになったのです。
また選挙での投票でも同じ効果が表れていると言われています。
テレビや新聞などで、ある立候補者が優勢であると報道されると、その人の方に票を入れやすくなるといったこともバンドワゴン・アピール効果だとされています。
人はその時の流れに乗ったり、多数に身を置いたりしたいものですね。
それを利用して様々な作戦が練られたりするのです。
選挙におけるバンドワゴン・アピール効果の例
〇消費者行動・・・流行の商品にはさらに人気が集まる
〇選挙・・・人気があって有利な地位にいる候補者に浮動票が動く
〇採決・・・意見に対して拍手や挙手をすることで、反対意見を圧倒する
〇会議・・・次々に賛成意見を述べて、賛成しなければいけない雰囲気を作る
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