「ロハス(LOHAS)な生き方」がこれからの人類を救う

ロハス(LOHAS)というマーケティングコンセプトをご存知でしょうか?
LOHAS(ロハス)とは、人と地球の両方に望ましい暮らしを目指す「健康で持続的な生活様式」(Lifestyles of Health and Sustainability)を意味する英語の頭文字をとった言葉です。

たとえば、最近湯たんぽがよく使われるようになったと言います。
昔はどこの家にもあったが、核家族の家庭では絶えて見なくなったものです。

それが今、突然のように復活してちょっとしたブームになりました。
熱いお湯を中に入れて布で包んで蒲団の中に入れれば、一晩ぽかぽか蒲団にくるまって寝られる…

熱源がお湯だから、公害の心配もない。
似た流れにももひきの復活もあります。

昔はももひきを履くのは「おじさん」だけでしたが、今は若い人たちも興味を示すようになってきました。
女性用には、腹巻と一体になった毛糸のパンツも昔よりも売れるようになりました。

若い女性がババシャツを身につけるのも常識のようになっています。
厳冬への対応ということもあるだろうが、「ウォームビズ」が予想外に定着しつつあることを物語っています。

着るものだけではありません。
暖房器具にも異変が起きています。

暖房といえば、電気、ガス、灯油のいずれかを燃料源にしたものが中心でしたが、最近は木屑をペレット化したものを燃やすペレットストーブが注目を集めていたりもします。
木屑を使うと植物が光合成に使った二酸化炭素を出すだけなので、大気中に二酸化炭素を増やさないメリットがあるのです。

また、木が燃えるのを眺めると落ち着きます。
そういう癒し効果を求めてペレットストーブを使う人もいると言います。
全体に復古調の流れを感じさせるが、昭和三十年代の生活が見直されているのと無関係ではないでしょう。

さらに調理にも同じような傾向が見られます。
厚手で密閉性の高い蓋付き鍋が人気を博しているのです。

これを使うと、コトコト煮込む料理を短時間の過熱と保温で作れるので、省エネになるほか、料理の味も向上すると言います。
あの手、この手で燃料を節約し、環境破壊物質を出さないようにする…
地球と人間の共存をテーマにした方向で、今、幅広い生活用品の見直しが行なわれようとしているのです。




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このような傾向をひと昔前なら「地球に優しい」と表現したでしょう。
しかし、今はこの言い方は否定される傾向にあります。

なぜかと言うと「地球に優しい」という言い方が傲慢に感じてしまうからです。
この言い方は主体が人間になっているからです。

人間が地球に優しくするのではない…
地球がもともと人間に優しかったという発想なのです。

今、世界中でエネルギーの転換が行なわれています。
化石燃料に頼り切りだったのを改めて、多様なエネルギーを組み合わせて使う…
自動車も化石燃料と水素燃料を組み合わせたハイブリッドカーが、これからは主役になっていくかもしれません。

一部では原子力に復活の兆しがあるが、むしろ水素エネルギーの方が、これからは有望だと考えられます。
農作物から作るエタノール燃料も水素燃料の一つです。
水素は水からも取れるから、もしも水から効率的に経済コストに見合う水素燃料が取り出せれば、世界のエネルギー事情は劇的に変わることでしょう。

地球環境を壊さないで人類が豊富にエネルギーを使うためには、水素を主たるエネルギー源にするのが一番です。
それが実現すれば、世界の紛争の原因になっている石油の争奪戦がなくなる…

世界に揉め事がなくなり、真の恒久平和が実現するとしたら、それはエネルギー問題が解決したときでしょう。
そのためには地球と人類の両方に望ましい「ロハスな生き方」を、一人でも多くの人が目指すことです。

ロハスな生き方とは、一つも大げさなものはありません。
湯たんぽも、ももひきも毛糸のパンツも、みんなロハスな生き方の証なのですから。

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