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ビジネスの世界で、素晴らしい商品やサービスを作り上げるだけでは成功とは言えません。
素晴らしい商品やサービスを世に展開してこそ、始めて売上が発生し、成功へとつながっていくからです。
そこで今回はそんな商品やサービスを広く展開していく上でも重要なバンドワゴン効果の意味や、同調行動に関してお話したいと思います。
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バンドワゴン効果の意味を知れば流行が生み出せる?!
人には「これが流行っている!」と聞くと、その流行している物事を好意的に捉え、自分も共有したいと思う傾向があります。
それこそ「バンドワゴン効果」と呼ばれる心理現象です。
バンドワゴン効果とは?
ある選択が多数に受け入れられている、流行しているという情報が流れることで、その選択への支持が一層強くなること
ホームページ上で「大人気」や「大ブーム!」などというキャッチコピーのついた商品は、なんとなく好意的に見えてしまいます。
アメリカの経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが提唱した、この「バンドワゴン効果」をはじめ、消費需要に関する効果が3つあります。
他の2つは「スノッブ(気取り屋)効果」と「ヴェブレン効果」と呼ばれるものです。
バンドワゴン効果とは反対に、他人が買うほど需要が減少する現象が「スノッブ効果」、まわりに見せびらかしたいため、価格が高いほど売れる現象が「ヴェブレン効果」です。
この3つのステップをうまく機能させた大ヒット商品の1つにiPhoneが挙げられるかと思います。
まずiPhoneはiPhone3で人気に火がつきました(=バンドワゴン効果)。
次いで、iPhone4発売時には何日も前から徹夜で並ぶ消費者まで現れた(=希少性にひかれたスノッブ効果)、そしてiPhone5で初の上級機を展開(=高級感演出のヴェブレン効果)していったのです。
このようにある商品のヒットが報道されると、まずバンドワゴン効果が働きます。
さらに一般商品よりも多少値段が高いことで、ヴェブレン効果とスノッブ効果が生じていくのです。
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同調行動でみんなに欲しいと思わせる!
ホームページ上でよく見る「20代男性の8割が選ぶ!」、「丸の内のビジネスパーソンは皆使っている」、「90%以上の主婦が効果を実感と回答」などというキャッチコピー…
これらはどれも「皆が買っているのだから、自分も買わないと損!」という印象を強く想起させる「同調行動」による戦略です。
どの商品を選んでいいか迷っている場合など、そんな言葉が購入の最後のひと押しになる場合があるかもしれません…
そのため商品の購買層がはっきりしている場合は、その層に向けて最大限アピールすると、効果がさらに上がるのです。
ある実験で、おいしくないものを試食させて、感想を聞いてみました。
その時「おいしい」と答えるサクラの人数によって、回答者の感想に変化があったというのです。
サクラが1人か2人のときは正直な回答をしましたが、3人以上の場合は同調行動により「おいしい」と回答する人の割合が増加したのです。
またアメリカ合衆国の心理学者スタンレー・ミルグラムは実験で、何もない空を眺めるサクラの人数により、同様に空を見上げる人の数が変わるかを調べました。
その結果、サクラが1人の場合は4%、5人の場合は20%、15人の場合には、45%が空を見上げたのです。
この結果からも個人は集団行動に同調すると判明しました。
人間は集団行動を取る動物で、状況判断に迷うと、多数派の意見や行動に従う傾向があります…
群れの中に立つと判断能力が低下して、思考を単純化するという働きが見られるのです。
これを販促に使わない手はありません。
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