職場にはたくさんの人がいます。
性別や年齢は元より、育ちや考え方など十人十色…
中でもどんなことでも白黒をハッキリつけたがるような人がいます。
そういう人はきっと仕事でもこうあるべきだという思いが強く、「これが正解」という答えを導き出さないと気が済まないのではないケースが多いのです。
もちろん、仕事においては曖昧な結論では済まされない場合が多いのですが、「考える力」を養うという意味で言えば、答えは必ずしも一つでなくてもいいはずです。
白と黒だけではなく、将来的にどっちに転ぶかわからないようなグレーの答えがたくさんあってもおかしくはないからです。
必ず正解がある数学と違って、「人間の考え」はタイミングやシチュエーションでいくらでも変わるもの…
たとえば同じテーマについて考えても、10人いれば10通りの考え方があってしかるべきなのです。
それを無理に一つの答えに導いたり、少数派の意見をバッサリ切り捨てたりするのは、あまりにも短絡的で、判断する側としてはふさわしくないと言えるでしょう。
たとえ的外れな答えでも、誰もが驚く可能性を秘めているかもしれないのです。
一番大切なのは、一つの答えに導くよりも、物事を多面的にとらえ、その本質がどこにあるのかを理解することなのです。
少なくとも、新しいことに挑戦したり、自由な発想でプロジェクトを立ち上げたりするような場合には、まず「正解は一つ」という固定観念を捨てるところから始めてみては如何でしょうか。
会議などでは、様々な人の意見を聞き、検討して、幾通りもの答えに可能性を見出す余裕を持ちたいものです。
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