風邪薬のパッケージ色が「オレンジ色」のワケとは?!

ビジネスの世界において、人間の消費行動を左右するポイントとして色彩はとても重要です。
それを確かめるにうってつけの場所が、ドラッグストアですね。

たとえば風邪薬のコーナーを眺めてみましょう。
すると、パッケージの多くにオレンジ色が使われていることに気づくはずです。

オレンジは太陽を連想させる色であり、見るからに人に暖かさを与えてくれますよね。
もともと赤やピンクなどは「暖色系」といって、見る人をホッとさせる効果があるが、特にオレンジ色は単純明快で明るくはっきりしていて、そのぬくもりが伝わってきます。

風邪をひいている人はたいてい寒気(さむけ)を感じるなどして気分がふさいでいることが多いのですが、そんな人にとってオレンジ色は思わず手を伸ばしてしまう色なのです。

また同じ薬でも、胃腸薬のパッケージには青や緑が多いかと思います。
青や緑は、さわやかで涼しげなイメージの色です。
さらには、植物の青々とした色にもつながり、生命感を感じさせるのです。

胃腸薬を求めている人は普通、内臓が弱っていてスッキリしない気分のはずで、そんな人にとって、さわやかで生命感あふれる緑や青はいかにも元気にさせてくれるように見えるわけなのです。

もしも、これが反対だったらどうでしょうか?…
寒々とした青いパッケージの風邪薬はやはり敬遠されるでしょうし、オレンジや赤の箱の胃腸薬は、飲めばかえって具合が悪くなりそうだったりもします。

色彩はたしかに人間の消費行動をも左右するのです…
エッジの効いたビジネスマンであれば、色彩にパッケージの色彩に関して意味があることを知っておきましょう。




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