皆さんは子供の頃、特定の曜日や特定の科目のテストがある日になると急に熱が出た…
という経験はないでしょうか?
また重要な会議がある日に体調が悪くなるのも、実は原因は同じ…
これは防衛機制のひとつである「逃避」という心の働きによるものです。
逃避とは、適応ができない状況から逃げ出すことで不安や恐怖をなくし、自分自身を守ろうとすることです。
子供の頃のことを思い返してみてください。
急に熱が出た特定の曜日には、苦手な科目や嫌いな先生の授業がありませんでしたか?
また、熱が出た日のテストには自信がなかったり、充分な準備ができていなかったのではないでしょうか。
つまり、「また先生に怒られる」、「授業中に指されても答えられない」、「テストで悪い点を取ると親に怒られる」…などの不安や緊張から逃れるため、体調にまで変化を起こしていたのです。
ひょっとすると、重要な会議がある日にかぎって体調が悪くなるというのも、充分な準備ができていないからではないでしょうか?
仕事の場合、会社を辞めないかぎり逃避し続けるのは不可能ですから、不安を感じないよう、 念入りに下準備をすることが大切です。
すると、自分でも不思議なくらい爽快な気分で会議に挑むことができるはずです。
最近は、せっかく一流企業に就職しても、ある日突然出社しなくなったり、わずか数か月で退職してしまうという若者が多いそうですが、これも逃避による反応と思われます。
おそらく彼らは、会社や社内の人間関係にうまく適応することができなかったのでしょう。
そこまでいかなくても、自宅に戻ってから求人情報を眺めているというのも逃避です。
ちなみに、逃避が極端に進むと白日夢に浸る…
現実とは違う空想の世界に逃げ込む…
さらに記憶喪失になることもあります。
逆に、逃げたい状況にどっぷり浸かるというのも逃避なのです。
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