なぜ韓国の流行語に日本語の「キモティー」が使われるのか?

目次

ここ最近の韓国の若者…
特に10代から20代の中で広まっている流行語に「キモティー」というものがあります。

これは元々、日本語の「気持ちいい」が派生したもの。
しかし韓国と言えば、反日の代表する国の一つです。
何かといえば、日本を敵対視してきた国のはず…

そんな韓国でなぜ今、日本語の「キモティー(気持ちいい)」が流行語となっているのでしょうか?
お隣の国、韓国の流行もビジネスマンであればしっかりとチェックしておきましょう。




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韓国の流行語「キモティー(気持ちいい)」の発端とは?


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そもそも、この「キモティー」が韓国で使われるようになったきっかけは「インターネット」です。
特に韓国の若者は日本人以上に、このインターネットが大好き…

中でも個人が発信するインターネット放送に「アフリカTV」というものがあるのですが、このアフリカTV内で視聴者(ユーザー)が「キモティー」のコメントを乱発したことが、流行のきっかけだと言われいます。

アフリカTVは簡単に言えばYouTubeやニコニコ動画のようなものですが、どちらかと言えばニコニコ動画に近いものがあります。
なぜならアフリカTVでは、YouTube以上に視聴者が放送・番組に参加することができるからです。

その方法というのが「星風船」と呼ばれるもの…
これは何かというと、文字通り星を風船のように、お気に入りのBJ(動画の制作者)に贈るというものです。
デザインも風船に☆(星)が描かれたもので有料で視聴者が購入します。

「星風船」は10個10ゴールドから交換が可能で1つあたりは10円…
そのため視聴者がお気に入りのBJに自分が買った「星風船」を気軽に贈ることができ、またそのBJの人気度も「星風船」の数でわかるというものなのです。
つまりFacebookなどの「いいね!」の有料版のような感じだと思ってもらえば良いかと思います。

さて、話は戻り…
こんな仕組みで運営されているアフリカTVにて、ある韓国人ユーザーが「星風船」を「キモティー」を連発…
そして、その「キモティー」が韓国の若者の中で拡散され、流行語と言われるまでになってしまったのです。




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韓国の若者は日本のことをどう思っている?


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さて、ここで本題に戻ると、そもそも韓国と日本の仲はあまり良くありません…
事実、この「キモティー」が若者の中で流行っているという話も韓国文化連帯のチョン・インファン運営委員が、

物事の分別がつかない10代前後が使う言葉は成長と共に直すことが可能だが、20代の成人が意味も分からずに日常生活で使うことは問題ではないか?
「キモティー」といった外来語(日本語)を同年代の友人同士ではなく、日常生活でも無分別に使うことは、韓国語を破壊するだけでなく、他人への配慮を欠くものだ。

と苦言を呈しているのです。

正直に言って、「キモティー」は日本語では「気持ちいい」という意味…
韓国側では「いい気分だ」という意味で使われています。

決して卑猥な表現だったり、人を傷つけるような表現ではないはずなのですが…
もし、この「キモティー」の語源が日本語ではなく、他の国であれば同じような反応をするのだろうか?…
というような想いがどうしても浮かんでしまいます。

言いかえれば、それだけ韓国の特に30代以上の世代は日本に対して嫌悪感や警戒心が強いのかもしれません…
しかし「キモティー」が流行った10代・20代ではどうなのでしょうか?

例えば昨年2015年の外国人観光客は中国人に続いて韓国人が第2位です。
これは距離的な問題やそもそも人口規模も影響しているのでしょうが、注目すべきは韓国人の訪日外国人数が過去最高だった2013年から45.3%も増え、2015年には400万人になったそうです。
これは韓国人の実に8%にもなるといいます。

また中でも韓国人の訪日リピーターも多いとされ、これは訪日した韓国人国内で抱いていた日本のイメージと、実際に自分が見た日本とは全く違うという経験が後押ししていることが原因だと言われています。

これには2000年頃から韓国が映画や流行曲、漫画などの日本文化の受け入れを開始し、さらに2011年から韓国の地上波での日本の番組が解禁され、日本の文化や流行、生活などが韓国でも感じ取れるようになったことが背景にあるのです。

つまり2000年前後と言えば、ちょうど今の10代・20代が生まれたあたり…
そして大きくなるにしたがって日本のファッションや音楽、文化などが日常生活の中に入ってきたはず。

さらにIT技術の発展により、今や世界中の人とインターネットの世界でコミュニケーションをとることができ、アフリカTVやYouTubeのようにその目や耳でたくさんの情報を知ることができます。

このような韓国社会を取り巻く環境に変化が起こり、今回のように日本語の「キモティー」が流行するようになったのでしょう。
逆にそういった日本の文化に触れずに育った30代以上の世代やITが苦手なさらに年齢層の高い世代には理解できないことなのかもしれません。

しかし今後、このような10代・20代がどんどんと成長し、さらに日本の文化に触れて親しみを持ってくれるのであれば、この「キモティー」以外にも日本語の流行語が増えたり、国と国の関係もより良くなるのではないでしょうか。

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コメント

  1. Your post is a timely cortinbution to the debate

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